沖縄での骨髄移植再開求め署名活動
沖縄県では、唯一の骨髄バンク認定施設で担当医が辞職したために今年4月から骨髄移植ができなくなっており再開のメドも立たないことから、この問題を広く県民に知ってもらう必要があると、「沖縄県骨髄バンクを支援する会」と「がんの子どもを守る会沖縄支部」が共同で今月から署名活動を始めた。(川口恭)
沖縄県は骨髄バンクを支えるボランティア活動が盛んで、対象人口に対するドナー登録率は全国最高だ。その一方で骨髄バンクの認定施設は琉球大病院しかなく、そこで担当医が今年3月に辞職したため移植・採取が中断している。患者は治療を県内で受けられないし、ドナーが骨髄提供するためにも飛行機に乗って県外施設へ行かなければならない状態だ。
また琉球大病院が稼動していた際にも、移植と採取は別施設で行うという骨髄バンクのルールがあるため、患者とドナーが共に県内の人だった場合、どちらかが県外へ行かなければならない状況だったという。