「厚労省が既成事実つくるの止めるため」ー村重政策官の内部告発記事に、民主・足立信也参院議員が見解
民主党の足立信也政調副会長は8日、厚生労働省大臣政策室の村重直子政策官が9月2日付け「サンデー毎日」(毎日新聞社)で厚生労働省の新型インフルエンザ対策を「失策」とコメントする記事が掲載されたことについて、「この時期、(厚労省の)局長クラスは記者会見でいくらでも言えるので、既成事実を作れてしまう。それをストップさせるために言っているのだと思う」との見解を示した。(熊田梨恵)
「サンデー毎日」では村重氏がインフルエンザ対策を「失政の連続」として、空港で行った検疫を「医学的合理性を欠くスタンドプレー」などと表現する記事が掲載された。また、9月18日付「フライデー」(講談社)でも村重氏が、上田博三健康局長は舛添要一厚生労働相に対し、ワクチン輸入について虚偽の報告を行っていたたなどとコメントする記事もあった。
足立議員はロハスメディアの取材に対し、「選挙が終わってから新内閣が発足するまで約2週間ある。その間、民主党からは(担当閣僚が)決まらないから(対策について)言えない。今の大臣や副大臣も、今何か決めたり言ったりしたら"言い逃げ"などと言われてしまうから言えない。今は危機(の時期)なので、利用されて既成事実ができてしまう、その危険性がある。(村重氏は)この時期に誰かが国民に対して正確な情報を発信し、伝えていかないといけないという危機意識があったのだと思う」との見方を示した。