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ニュース〜医療の今がわかる

"10mlバイアルなら国産3000万人分" 9日のワクチン意見交換会


小林
「接種医療機関でない所にかかっている場合は主治医から証明書を出してもらうという件だが、障害のある子どもの場合、出歩いて移動するのが大変。利便性も考えていただきたい。多くの場合は主治医と信頼関係ができているので、できれば主治医にちょこっと打ってもらうのがありがたい。それから流行が9月末から10月はじめということだが、輸入ワクチンの入ってくるのが12月では流行が終わっているのでないか」

正林
「8月の終わりに示したシナリオでは確かに10月の頭にピークが来るようになっている。本当にこの通りならピークが過ぎてからワクチンが出てくることになる。しかしシナリオ通りにいくのか今のところまったく分からない。今後の予測は今の時点でつかないということ。それと過去の似たようなパンデミックでは第一波の後に何ヵ月か1年か経って第二波が来ている。それを考えると意義あるものだ。いずれにしても今後どういう流行が起きるのか分からないので、ワクチンを確保して国民に選択肢を与えることが大切かな、と考えている」

横田
「どう配布するかという段階のこと。アメリカでの例を見ると脳性麻痺など障害児の死亡が多い。そういう子どもは特殊な環境の下で医療福祉を受けている。気管支喘息の場合は、基幹病院あるいは地域の開業医にかかっている。対象となる疾患によって対応する機関がだいぶ違う。10ccのバイアルを効率的に使えるようにするには、文部科学省と話して学校を有効利用する手もあるんでないか」

正林
「医療機関外での接種も考えられるというのは先ほども申し上げた通り。学校を使うかどうかは、それぞれの自治体が考えることだと思う。10ccは20人分だから、それだけの人数を集めて打てばよいかというと、昔の集団接種を彷彿とさせる。患者団体からは、集めて打たなければいけないという雰囲気にするのはやめてほしいとの意見もあり、ちょっとの問診で流れ作業というのではなく、1人1人きちんと問診して打つというのは堅持する必要があると考えている。

基礎疾患を有する方というのは、何らか医療機関と接点がある。主治医が接種するのが一番簡単だが、そうでない場合は証明書を出してもらうということ。罹患した人と予防したい人が混ざるという懸念に関しては、医療機関の側で何らかの工夫はしていただけると考えている。日にちとか時間とかを分けて、ある程度何人かまとめてお越しいただくような」

小林
「基礎疾患がある人は定期的に受診している。その機会についでに打てるのがよい」

正林
「私どもから、こうしなければならないと言うことはない。現場で一番やりやすい方法を取っていただければ」

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