ワクチン輸入 「取り分減る人が反対」 民主党・鈴木寛参院議員
民主党の鈴木寛政調副会長は9日、新型インフルエンザワクチンの輸入に否定的な情報や見解が厚生労働省や傘下組織の職員から相次いで出されていることに対して「国産向けに確保した予算を横取りされると心配しているのだろう。民主党は輸入費用に予備費をあてるので横取りにはならない。タメにする情報は出さないでほしい」と述べた。(川口恭)
ロハスメディアの取材に答えた。鈴木氏は、急ピッチで進んできたワクチンの輸入交渉が突如スローダウンした原因について「財務省が、国産用のワクチンの生産体制強化費を割いて輸入しろと言ったため、取り分の減る人たちが巻き返しに出た」と分析、「国産ワクチンの生産体制を強化するのは当然の話であり、その予算を減らすつもりはない。ワクチン接種に実費を徴収することになっていて、輸入に予備費をあてることに何の問題もない。民主党はそうするつもりなので、ニュートラルに輸入の可否を検討してもらいたい。自分たちの取り分のことしか考えないのは専門家としてどうなのか」と厚生労働省や一部専門家の情報の出し方に苦言を呈した。