受け入れ先整備後に、病床削減の議論を-民主党・仙谷由人衆院議員
民主党の仙谷由人衆院議員(元政調会長)は、厚労省が進める高度急性期病床の絞り込みや在院日数削減の方向性について、「『次の人はどこに行くんですか』という話がないと、急性期だけ『絞る絞る』と言ってもどうするんだということ」などと述べ、まず後方病床を整備すべきとした。(熊田梨恵)
今後の民主党の医療政策について、ロハスメディアの取材に次のように答えた。「急性期を減らすのは、人員を増やしてベッドを減らすという方法は有り得ると思う。そうなら次に行く慢性期のベッド数を保障して、どういう診療報酬を付けるかというのを一体化して考えないと。『慢性期に何日置くんですか』と、『次の人はどこに行くんですか』という、この話がないと急性期だけ『絞る絞る』と言っても、急性期から1週間や10日で放り出して、行く所がなかったらどうするんだということ。それが今の民間有床診療所までも、ものすごく苦しい目に遭わせているという原因だと僕は睨んでいる。矛盾を現場に押し付ける事だけを考えて、『世界一の医療』と嘯いているのはあほじゃないかと思う。民間病院の6割が赤字を出していると。開業医でも(赤字が)出ているところはあると思う。真面目にやればやるほど、いい看護師を雇えば雇うほど赤字になるなんてどこかおかしいよね」