11月6日の中医協 (ブリーフィング)
■ 基本問題小委員会③ ─ 初・再診料
2. 初・再診料について
(病院勤務医と開業医の給与について実態を調査するよう嘉山委員が提案して)その後、初・再診料に入りました。(保険局医療課の佐藤敏信課長が資料を簡単に説明した後の意見交換で)いろいろなご意見が出ております。
▼ 診療所の再診料、外来管理加算などが議論になった。診療所の再診料については、鈴木邦彦委員(茨城県医師会理事、日本医療法人協会副会長)が「低いほうを高いほうに合わせるべき」と主張。病診格差を是正する方法として、診療所の再診料(71点)を引き下げるのではなく、病院の再診料(60点)を引き上げることを求めた。
外来管理加算の「5分ルール」については、安達秀樹委員(京都府医師会副会長)が「撤廃していただきたい」と要望。嘉山孝正委員(山形大学医学部長)も同様に、「5分ルールを外さないと現場が混乱する」と主張した。会議終了後のブリーフィングで医療課の担当者は「政務三役の指示でそういうこと(撤廃)になれば、当然そういう方向で中医協で議論することになる」と述べた。
事務局(保険局医療課)としても、到底、今日1回で議論が煮詰まったとは理解していません。各々の項目について、(医師の技術料の位置付け、内科系点数と外科系点数との比較など)いろいろ宿題も頂いておりますので、遅くとも今月中を目途に、もう一度、初・再診料の議論をしていただくべく会長とご相談したいと思っています。
スケジュール感については、会長のご判断もありますので、担当としては今月中にもう1回ぐらいやっていただく必要があるだろうと思っています。
▼ 意見交換で、今後のスケジュールについて勝村久司委員(連合「患者本位の医療を確立する連絡会」委員)から質問があった。佐藤課長は次のように回答した。
「前回、遠藤会長から『こういう項目を議論してはどうか』というメモを頂きましたので、そのメモを残りの期間、ずばり申しますと、改定率が出るような時期までに一通り議論いただきたいと思いまして、ざっとカレンダーをにらみながら(水・金の週2回)やりますと、12月18日の金曜日までの間の水・金をほとんど全部潰して、それで少なくとも、(メモの22項目のうち)どんな項目も1回はやるということで当てはめています」
佐藤課長はまた、「遠藤メモ」の22項目のうち、入院基本料や産科・救急など重要な項目は2~3回議論する意向を示した。
3. 認知症対策について
認知症については、今日は(資料配布だけで議論)できていないので、次回以降にやることになります。今日は議論がなかったので、ご説明は差し控えさせていただきます。簡単ですが、以上です。
【目次】
P1 → 基本問題小委員会① ─ 関係者ヒアリング
P2 → 基本問題小委員会② ─ 嘉山委員の提案
P3 → 基本問題小委員会③ ─ 初・再診料