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「高齢者医療制度改革会議」、月内に立ち上げ-厚労省

 厚生労働省の足立信也政務官は6日に記者会見し、後期高齢者医療制度を廃止した後の新制度をつくるため、「高齢者医療制度改革会議」を今月中に発足させると発表した。足立政務官は「高齢者だけを集めた一つの保険制度という考え方は取らない」と述べ、65歳以上の前期高齢者も含めて新制度を検討していく方針を示した。(熊田梨恵)

 同会議は長妻昭厚生労働相の直属で、座長には東大大学院法学政治学研究科の岩村正彦教授が就く。
 
 検討の基本的な考え方として、次の6原則を示した。
 
1、後期高齢者医療制度は廃止する
2、民主党のマニフェストで掲げている「地域保険としての一元的運用」の第一段階として、高齢者のための新たな制度を構築する
3、後期高齢者医療制度の年齢で区分するという問題を解消する制度とする
4、市町村国保などの負担増に十分配慮する
5、高齢者の保険料が急に増加したり、不公平なものにならないようにする
6、市町村国保の広域化につながる見直しを行う
 
 座長以外のメンバーは次の通り。
・阿部保吉(日本高齢・退職者団体連合事務局長)
・池上直己(慶応義塾大医学部医療政策・管理学教室教授)
・岩見隆夫(政治評論家・毎日新聞客員編集委員)
・岡崎誠也(全国市長会国民健康保険対策特別委員長、高知市長)
・小島茂(日本労働組合総連合会総合政策局長)
・鎌田實(諏訪中央病院名誉院長)
・神田真秋(全国知事会社会文教常任委員会委員長、愛知県知事)
・見坊和雄(全国老人クラブ連合会相談役・理事)
・小林剛(全国健康保険協会理事長)
・近藤克則(日本福祉大社会福祉学部教授)
・齊藤正憲(日本経済団体連合会社会保障委員会医療改革部会長)
・対馬忠明(健康保険組合連合会専務理事)
・堂本暁子(前千葉県知事)
・樋口恵子(高齢社会をよくする女性の会理事長)
・三上裕司(日本医師会常任理事)
・宮武剛(目白大大学院生涯福祉研究科教授)
・山本文男(全国町村会長、添田町長)
・横尾俊彦(全国後期高齢者医療広域連合協議会長、佐賀県後期高齢者医療広域連合長、多久市長)
 
 
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