寺野
「アンケートに意味があるのかというご質問で、それはごもっともな面もあるので、この委員会にとって重要な点も抽出していただくようにお願いしたい」

　山口
「（略）全く無駄とは思ってない。副座長がそう考えているなら残念だ」

　寺野
「無駄とは誰も言ってない。全体の集計分析に用いるために、この委員会に関連する所を抽出する必要もあるんでないかということだ」

　大熊由紀子・国際医療福祉大大学院教授（元朝日新聞記者）
「まだ元データを見てないから、心配をしているんだろうが、元を見ていただければ私たちの言っている意味がお分かりいただけると思う。今日傍聴している報道関係の方も、今回の資料の円グラフだけを取り出して報じることのないようにしてほしい」

　小野俊介・東大大学院准教授（薬学・元厚生技官）
「森嶌先生がご心配の点は何十も報告書の中に書かれているので、ぜひお読みいただきたい」

　集中砲火にも森嶌氏ひるまない。
「ここで取り上げるべきものだけ取り上げて、あとは個人情報のマスキングなんてことではなくて外してしまうことをやらないと、何となく出しては個人情報保護が危険だ」

　小野
「個人情報をマスキングすると言ったけれど、実際に見ていただければ99.999%個人が特定されることはない。まず元データを見てほしい」

　寺野
「近藤理事長、何かご意見あるか」

　近藤達也・PMDA理事長
「特にない。これだけマジメに答えてくれたことを嬉しく思う。専門家集団としてのプライドを持って答えてくれたのだと思う」

　水口
「ただの上司の悪口みたいな回答はない。委員の皆さんのお手元にも既に全部届いてることと思う。真剣にこの委員会に関連することを書いてくれている回答ばかりだ。座長のご提言に従い、再度、念には念を入れてチェックしたうえで公開したい」
　
　収束を図ったところで、森嶌氏に援軍が現れる。