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第一次提言3割が知らず PMDA職員調査(中間) 薬害肝炎検討会

 厚生労働省の『薬害肝炎事件の検証及び再発防止のための医薬品行政のあり方検討委員会』第19回会合が4日開かれ、ひと悶着の末に実施されたPMDA全職員と薬事担当厚生労働職員への匿名アンケートに関して中間報告が行われた。自分たちが俎上に上っているにも関わらず3割近い職員が、この検討会で出された第一次提言のことを知らなかった。(川口恭)

 このアンケートは先月18日から4日まで厚労省の158名、PMDAの625名を対象に実施されている。この日の委員会では、先月末までに回答のあった厚労省の13人分とPMDAの72人分について、自由記述を除く簡単な集計結果が報告された。

 アンケート解析チームを代表して報告した椿広計・統計数理研究所リスク解析戦略研究センター長によると「非常に真摯に詳細な記述をいただいている」という。一方で椿氏は「少なくともこのアンケートが役立ったかなと思うのは、一次提言に対する認知を尋ねたところ28%が『今回初めて知った』と答えたこと」とも述べた。
 
 ちなみに『知ってはいたが関心がない』も31%おり、事業仕分けで廃止となってから大騒ぎが始まった科学技術研究者と似た構図があるのかもしれない。

 アンケート解析チームでは、〆切を超えての回答もさらに受け付け、来年1月に最終的な結果を報告するとしている。

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