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「二次救急はレベルがさまざま」 ─ 4000億円は地域の中核病院へ?


■ 「平成22年度診療報酬改定の個別改定項目」を提示 ─ 厚労省
 

[遠藤久夫会長(学習院大経済学部教授)]
 (10分間の休憩後)それでは、お約束の時間(午前10時55分)になりましたので、引き続き中医協総会を開催したいと思います。「平成22年度診療報酬改定における個別改定項目について」を議題といたします。(改定する個別項目を○○○点で示した)いわゆる「短冊」の(第1回目の)議論ということになります。

 事務局(保険局医療課)から資料が提出されておりますので、説明をお願いします。

 ▼ 資料(PDF:469KB)はこちら

[保険局医療課・佐藤敏信課長]
 はい、それでは資料は「総─5」(骨子における重点課題関連項目・入院)になります。また、「総─5」でご議論いただくに当たりまして、委員の皆様方には「平成22年度診療報酬改定に係る検討状況について」を、いわゆる「現時点の骨子」を(1月15日の総会で)ご提示しております。(中略)

 ▼ 厚労省は、今年最初に開かれた1月13日の総会で「これまでの議論の整理」を示し、同日の議論を踏まえて文言を一部加筆・修正した「現時点の骨子」を15日の総会で提示した。続く20日は先進医療の保険導入と再診料の議論が中心で、22日には福島市内で公聴会を開催。そして、この日の「短冊」の議論に入った。

 今回の「総─5」という資料(短冊)は、基本的には「現時点の骨子」に沿う形で準備をいたしております。ただし、「現時点の骨子」の中から、「総─5」は(約5700億円の改定財源のうち約4400億円を充てる急性期の)「入院」というところに限定し、さらに......。

 そもそもが(現時点の骨子に)「重点課題」がありましたので、「重点課題の中で入院に限ったもの」ということで(今回の資料を)準備しております。(中略)

 ▼ 「重点課題」は2つで、「救急、産科、小児、外科等の医療の再建」と、「病院勤務医の負担の軽減(医療従事者の増員に努める医療機関への支援」。

 それでは、(資料を)めくっていただきまして......、1ページ目からでございます。「救急医療の充実に係る評価」ということです。もう、あの......。

 (第1項の)「基本的な考え方」については、もう既におおよそ何度か基本小委でもご議論いただきましたので(説明を省略して)、(第2項の)「具体的な内容」......、まあ、(2月中旬に厚労相に提出する予定の)答申書の作成に向けて、イメージをつかんでいただくということで、(改定する項目の)具体的な内容をお示しするという形にしております。(中略)

 ▼ 以下、「救急入院医療の充実に係る評価」(P1~3)、「ハイリスク妊産婦に係る医療の更なる評価」(P4~5)、「新生児集中治療・救急医療の評価」(P6~8)、「小児急性期救急医療の評価」(P9~10)、「NICU入院患者等の後方病床の充実」(P11~14)について、資料を読み上げる形で説明した。特に踏み込んだ解説はなかった。

 (14ページまで説明を終えたところで)どういたしましょうか、(資料は32ページまであるが)一応ちょっと......、ここまでが急性期、それから、産科、小児科......。

[遠藤久夫会長(学習院大経済学部教授)]
 はい、それでは一通り区切りが付きましたので、今ご報告いただいた内容について、ご質問、ご意見を頂きたいと思いますけれども......。

 まあ、この(通称)「短冊」というものはですね、まだ具体的な点数は入っておりませんけれども、基本的に「点数を上げるのか下げるのか」ということ、それから、「算定要件を変えるならばどういう算定要件にするか」といったところが中心の議題になるかと思いますので、この辺を中心にご意見、ご質問を頂きたいと思います。

 これは「重点課題」の中ですので、基本的には要件緩和、それから評価は新設するか引き上げるかというような視点で書かれたものがほとんどだと思いますけれども、ご質問、ご意見を頂きたいと思いますが......。

 ま、せっかく細かく分かれていますから、まずは急性期......、「救急入院医療の充実に係る評価」という1ページから3ページまでのところで何かあればご質問、ご意見を頂きたいと思います。はい、嘉山委員、どうぞ。

 
【目次】
 P2 → 「平成22年度診療報酬改定の個別改定項目」を提示 ─ 厚労省
 P3 → 「医政局が認めない救命救急センターから壊れている」 ─ 嘉山委員
 P4 → 「地域の格差が拡大する」 ─ 鈴木委員
 P5 → 「総合的な入院・救急体制でも周りに受け手がない」 ─ 邉見委員
 P6 → 「地域にいろんな問題があるが割り切らざるを得ない」 ─ 白川委員
 P7 → 「二次救急はレベルがさまざま」 ─ 厚労省課長

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