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ニュース〜医療の今がわかる


岡野
「再生医療に関して、従来は治らなかったような病気を根本治療できる可能性があります。一方で、まだそういう細胞を使って治療をするという経験がない中でやるわけですから、もう一度患者にとってどういう風に安全と効果を担保していけるのかということをですね、従来の今室長からご説明ありましたように、従来の薬事法の範囲でやれるやれないを決めるのではなく、患者にとってメリットの高い治療法にしていくためにはどうしたらようかという観点から、もう一度頭脳を結集して対応していきたいという風に考えています」

--産業界、特に医療機器業界からの次長以下の出向者のメーカー名を教えてほしい。

事務局
「それは後ほど資料で」

--『戦略的集中投入』というのは簡単に言うと、たくさんある分野の中から何かをえこひいきして、何かを切り捨てるという面が出てくるだろう。科学全般については総合科学技術会議がそういう役割を果たすことになっているが、この推進室がやっていく時の価値判断、何を大事にして何を切り捨てるかをどういう風に決めていくか、考えを聴かせてほしい。

「どれを優先的に選んでいくかというのは、かなり目利きの機能がないとできないこと。今までの日本にそれがあったかというとありませんので、やはり目利きができるような人材をこの室に何らかの形で協力を仰ぐということが必要だと思います。どうしても資源に限界というか限度があるわけですから、どの資源をどのような形で投入していくのかの取捨選択をしていかざるを得ないと思います。

結果的にそれがうまくいかなければ、それは責任を問われることになると思いますけれども、中途半端に進めても、あるクリティカルマスを超えない限りゴールまで辿りつかないと思います。本来500億円かければできるものを300億円でやっていると絶対に世界とは競争できないわけですから、ハッキリと目利きをした上で、有望なシーズがゴールまで辿りつけるためにはどれだけの予算が必要なのかを考えて戦略的に運用するということが、イノベーティンブな成功につながると思いますので、それはかなり大きな責任と判断を伴いますけれども、それをやらなければ日本はもう世界の競争の中で勝ち抜いていくことはできないと思いますので、えこひいきという言葉が出ましたけれども、えこひいきしても結果がよければいいわけですし、最終的にはある程度権限がある代わりに責任も取るという組織が、私は必要だと思いますし、そういう組織になれるかどうかは分かりませんけれども、日本中の英知を結集して取捨選択し、結果的にこのイノベーション推進室ができたことによって日本の医療が進歩したと言われるような形で運用していきたいというように考えております」

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