あの素晴らしい眠りもう一度。睡眠障害を語る。
質の良い睡眠は、今日を癒やし、明日への活力を生みます。
人生の楽しみですらあるかもしれません。
でも最近は、睡眠に悩む人が非常に増えているようです。
そんなわけで、今回のテーマは「睡眠」です。
監修/大川匡子 滋賀医科大学教授
谷川武 筑波大学助教授
あなたは、1日にどれくらい眠っていますか?人生が80年あるとすると、平均的な人の睡眠時間の合計は、20年を超えます。
これだけの時間を使うということに、まず驚くと思います。心地よい眠りの時間を過ごすのか、不快な時間を過ごすのかは、QOL(生活の質)に大きな差をもたらすと言わざるを得ません。
さらに、快眠できなかった日は一日中ボーッとして能率が上がらないなんてのは経験がありますよね。結局は睡眠の良し悪しが、人生の良し悪しを左右するといっても過言ではないのです。
今回は、睡眠の役割とは何なのか、質が良い悪いとはどういうことなのか、なぜ質が悪くなるのか、どうすれば質が良くなるのか、といった基本的なことを考えていきたいと思います。