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『いのちの授業』とは...

「ロハス・メディカル」は、2005年9月の創刊以来、多くの医療従事者や患者さんとの関わりを持ちながら歩んできました。5年を過ぎた頃、そのネットワークを活かして教育の場に貢献できないだろうか? との模索が始まりました。我々が用意できそうな題材や講師をお願いできそうな人材を考慮し、中学生対象の「いのちの授業」を組み立ててみることにしたのです。

個人ベースでの「いのちの授業」は他にも例がありましたが、チームでの試みは初めてであり、医療従事者と患者両方の立場から話を聴けることは、生徒たちがバランスの取れた情報を基に考えることができ、学校側としてもより大きな教育的効果を期待できるのではなかろうか。そんな思いから実現に向けての青写真を描いたのですが、何はあともあれ、実験をしてみなければ、我々の考えていることが通用するのかどうかさえ確認することはできません。

個人的に面識があった都内公立中学校の校長先生に相談してみると、口頭での説明ではあまりよく理解していただけない様子でした。すぐに具体的なプランを起こし、授業の狙いや期待できる効果について解説したところ、「こんなに立派な内容でやってもらえるのなら、ぜひ自分の学校でお願いしたい」ということになったのです。

平成22年11月13日、小金井市立東中学校でパイロット版の授業が実施されました。講師は、医療従事者側から久住英二医師(医療法人社団 鉄医会理事長)、患者側から吉野ゆりえさん(日本に「サルコーマセンターを設立する会」代表)、進行役は川口 利(株式会社ロハス・メディカル・ジャパン代表取締役)が務めました。

  • ① 生徒たちが命と健康、医療に関する偏りない知識を身につけられるよう、教育の場に素材提供する。
  • ② 医療従事者と患者を講師とすることで生きた情報を提供し、生徒たちに本物の声を聴かせる。
  • ③ 医療に対する正しい認識を持てるようにするとともに、医療機関を受診する際の心構えを理解させる。

という目標を掲げ、4部構成による盛りだくさんの授業となりました。
(詳しくは、「ロハス・メディカル」Vol.64(2011年1月号)の無料電子書籍をお読みください)

実施後の生徒アンケートの分析結果や教職員からの反応を見て、継続可能な事業に位置づけられることを確認できたため、平成23年度から年間5校を上限に実施することになりました。主催は弊誌「ロハス・メディカル」、協賛企業として大塚製薬株式会社が名乗り出てくださり、大塚製薬の社会貢献活動の一環として「いのちの授業~がんを知る」というタイトルの下、講師と進行役は固定メンバーでの授業提供となっています。
実施4年目の平成26年度から「いのちの授業~がんを通して」にタイトルを変更し、今年度で5年目を迎えました。現在の目標は以下の3項目に設定されています。

  • 生徒たちが「いのち」と健康、医療に関する偏りない知識を身につけられるよう、教育の場に素材提供する。
  • 医療従事者と患者を講師とすることで生きた情報を提供し、生徒たちに本物の声を聴かせる。
  • 生徒たちに「いのち」について自ら考えるきっかけを提供し、「いのち」の尊さや生きることの意義を考えながら生活することを促す。

授業の最大の特徴は、講師陣はステージに上がらずフロアで話を進め、生徒たちはステージに向かって「コの字」型に座り、ステージ上のスクリーンに映し出されるスライドを参考 にしながら講師の話に耳を傾ける、というスタイルで実施していることです。進行役が生徒の間に入り、彼らから出される意見や質問を拾って歩き、聴くだけではなく、参加型授業をめざしています。最近では、生徒から出される質問も「がんの患者さんのために自分たちにできることはないか?」など、核心を突いたものが多くなってきており、地道に継続してきた効果が現れてきています。

実施校側には、以下のような授業時間確保をお願いしています。

  • 1. 事前学習の時間を1校時確保する。
  • 2. 当日の授業は、可能な限り土曜日に設定し、2校時を確保する。
  • 3. 事後学習の時間を1校時確保する。

詳細は都度お問い合わせを受けますので、以下までご連絡をお願いいたします。

株式会社ロハス・メディカル・ジャパン 担当:川口 利(さとし)
TEL:03-5771-0074
Eメール:satoshi.kawaguchi@lohasmedical.jp

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