やはり社会が病んでいる

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2009年03月28日 22:57

半田市の中1男子11人が『先生を流産させる会』なるものを作って、給食に異物を混入したりしていたという事件


もし万が一、本当に流産していたら、これは胎児を殺したということになるのだが、中一にもなってそれ位のことも分からなかったのだろうか。ただただ呆れる。


母子の命を守るためと過労死寸前の働き方をしている人がいる一方で、こういうことが起きる。いったい何なんだろう。


学校は「命の大切さ」を教えるとか言っているらしいが、「大切さ」と上から目線の表現をしている時点で「地球に優しい」なる言葉と同様の不遜さを感じる。本当に生徒たちに伝わるのか甚だ疑問だ。


世の中の命、どれ一つとして人間が無からつくり出すことはできないし、壊したら二度と取り返しがつかない。世の中はそういう人知の及ばぬものだらけだということ、その神秘の世界の中で人間は実にちっぽけで、しかしでも今現実に存在している不思議。そういう何というか、世の全てのものに対する敬意が決定的に足りないと思うのだ。その敬意がないまま社会運営がされているから、だからこんなことになるのだ、と思わざるを得ない。

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