「保険診療は既に破綻している」~医療構想千葉 亀田信介氏 コメント欄

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2009年06月24日 15:51

13日の医療構想千葉発足記念シンポジウムで亀田信介・亀田総合病院院長が『千葉の医療崩壊 その処方箋は』と題して行った講演のエッセンス。あまり他に聴いたことのない筋立てで、埋もれさせると勿体ないのでご紹介する。(川口恭)

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コメント

人口当り医師数が少なく面積当り医師数が多い千葉県は急性期病院の集約化が必要です。
亀田総合病院も、旭中央病院も、現在既に手一杯なのですが、千葉県はベビーブーマーの比率が高く、2012年から65歳になり、心筋梗塞や脳梗塞で救急搬送されるようになります。
総選挙が今年で、来年が参議院選挙、2012年の予算は2011年で、ベビーブーマー問題が表に出てきても、選挙がないために国民の悲鳴は国会へは届きません。
千葉の大型急性期病院が中心になって地域連携を進めるしかないのです。

近森様

ご指摘の通り、千葉、埼玉、神奈川では今後深刻な事態が起こります。滋賀、奈良も同様です。

でも、急性期病院の集約化が可能なのでしょうか。地域住民の気持ちを考えると、大変難しい問題でしょう。それができれば山武地域はもっとはやく問題解決していたでしょう。

旭も亀田も大変立派な病院で、ものすごく頑張っていますが、そのおひざ元の平均余命は千葉県内で最低クラスです。巨大病院は地域医療を改善しません。地域医療は住民のアクセスしやすさと、生活への密着度で決まります。

急性期病院を集約して、でも診療報酬が十分ではないので病床稼働率を90%以上にして、結局住民は救急時に見てもらえるところがなくなります。急病発生から病院収容までが30分以内でなければいけないと思います。そのためには今ある病院を存続させるように診療報酬を改善することこそが重要だと思います。

公営病院への赤字補填に対する考え方、なかなか面白いですね。

確かに片方で診療報酬を公定価格として統制しておいて、もう片方には公定価格では不足する分を税金で補填する。医療機関の経営という、経営や経済の面から見たら、非常に不公正という誹りは免れませんね。

民間でも僻地医療を引き受けていたり、儲からないがどうしても必要な医療分野を担っている場合には、その民間医療機関に直接自治体が補助や赤字補填をする手法が検討されても良いと思う。僻地の赤字路線を運行するバス会社に、自治体が赤字補填の補助金を出すのは、日本中で行われているでしょう。あれと同じ発想が医療にもあって良いのでは?

僻地 だ か ら 公営でなきゃいけないのか、赤字補填さえ考慮してくれれば、民営でも医療機関経営を引き受けるでしょう。公営である必要性は、税金投入が簡単だからという理由付けだけでは、納税者への説得力が乏しいと思う。

僻地の医療は、民間医療機関にはリスクが高すぎる。

なぜなら、減価償却する前に僻地人口が減少し、診療が成り立たなくなる可能性がある。

人口減少社会に突入する日本で、人のいなくなっていく地域は増える一方。
そこに道路や病院などのインフラを整備すべきか、もしくはインフラを整備しないことで消極的に都市部への移住を促進すべきか?

今後、税収も落ち込んでいくので、後者を選択せざるを得ないのではないかと思う。

法務業の末席さま

>民間でも僻地医療を引き受けていたり、儲からないがどうしても必
>要な医療分野を担っている場合には、その民間医療機関に直接自治
>体が補助や赤字補填をする手法が検討されても良いと思う。僻地の
>赤字路線を運行するバス会社に、自治体が赤字補填の補助金を出す
>のは、日本中で行われているでしょう。あれと同じ発想が医療にも
>あって良いのでは?

はい。あって良い制度です。
そして既にその一部が非公式に行われています。
亀田総合病院は非常に優秀な病院ですが、既に多くの県の事業費が亀田総合病院につぎ込まれています。
問題はこれが「堂々と」行われるのではなく、「多くの人の目にはわからない方式で」行われていることで、亀田総合病院以外の努力している個人病院に対しては何も同様の方策が行われていないことにあります。
社会に対する貢献は公正に評価して、例えば救急車を受けた数などで地域の医療機関を一律に評価すべきです。


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