「眼科」「外科」「産婦人科」は黒字 ─ 診療科別収支を改定に反映か コメント欄

投稿者: 新井裕充 | 投稿日時: 2009年07月11日 18:34

 医療機関の運営コストをいかに診療報酬に反映させるか─。この課題に取り組んできた池上直己・慶應義塾大教授のグループが開発した計算方法によると、最も黒字だったのは「眼科群」で、「外科群」と「産婦人科群」は辛うじて黒字を維持、「内科群」は収支差額がゼロだった。「2010年度の診療報酬改定に反映させるか」について、厚生労働省は「中医協で決めていただく」との回答にとどめている。(新井裕充)

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コメント

 まだ収支に基づいて診療報酬点数を上下しようという発想から抜け出せないのは呆れてものも言えません。

 収支が良いので、小児科、外科、産婦人科の点数はさらに切り下げるという議論に進みそうですが、いずれも崩壊が言われている領域で、ここで収支を悪化させれば崩壊が一気に進むのは火を見るよりも明らかです。

 重要なのはニーズに対する過不足であり、現場の疲弊であり、質向上の制約要因が何かということです。

 黒字部門であっても点数引き揚げが必要な場合のあることは明白であり、赤字であっても切り下げて構わない場合のあるだろうこと(現時点ではないと思いますが)も自明です。

 また、議論の中で田中教授と池上教授がご指摘ですが、管理会計に基づいて経営判断をするときには、いくつか注意すべき所があります。

 特に金額の多寡でなく黒字か赤字かだけを議論することには、ほとんど意味がありません。簡単に言えば、黒字事業だけを残して、赤字事業だけを廃止することが可能なのかどうか、できるとしても、どれぐらいのインパクトがあるのか、あるいは新たなコストが掛かるのかが無視できません。発生する外部不経済も考慮する必要があります。

 また、診療科別に見れば、眼科はともかく、外科、整形外科、産婦人科の保険診療は依然として赤字基調であり、循環器内科、精神神経科が黒字であることは、管理会計ではなく、現実の病院の収支を見れば明らかです。むしろ配賦率の設定に問題がある結果、頓珍漢な結果となっているのであろうと判断するのが管理会計の常識というものです。

 配賦率や種種の係数とそのロジックの見直しが必要でしょう。

いやぁ、ここまでくると、全て好きにさせてみたら・・・
という気さえします。
本当に医療制度を崩壊させて、国民の数を減らして、もう一度戦後をやり直すしかないと考えているとしたら、大したものなのですが。
医療崩壊を防ぎつつ2025年に備えようとしている自分が悲しくなります。

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