太りすぎと肥満は小さくて大きな違い。

投稿者: | 投稿日時: 2009年10月25日 22:14

先日、妊婦検診に行ってきました。4週間前よりも体重が着実に増加中。これ以上のペースで増えないように、と釘を刺されました。つわりから抜け出して以来、とにかくすぐお腹がすいてしまい、また、気をつけて食べ過ぎないようにしていても体重はしっかり増えていくのです(胃が圧迫されているからか、少し食べすぎると食後に調子が悪くなります。でも少ないとお腹がすぐ減ってしまうのも困りもの)。


というわけで、個人的にも体重管理に関する話題について、このところちょっとアンテナが敏感になってきていたのですが、そんななかで目を引く報道がありました。

●脂質高い人、脳卒中リスク低い=4万8000人データ分析
(時事通信 2009年10月24日)

この中では、「コレステロールや中性脂肪の値が高い人の方が脳卒中を起こしにくく、発症した場合も状態が良い」「これらの値が低いほど死亡率が高い」「(悪玉とされる)LDLコレステロールも中性脂肪も実は善玉なのに、リスクが強調され、無駄な治療がなされている」などの指摘がされています。


たしかに以前から、「やせすぎよりも、ちょっと太めくらいのほうが長生きする」なんていう話は聞いたことがありました。今月に入ってから、それについての研究結果が改めて報じられてもいます。

●やせている人は「太りすぎ」より短命 「メタボ検診」の意味はあるの?http://www.j-cast.com/kaisha/2009/10/13051528.html
(J-CAST 2009年10月13日)

そこでは長生きするのは「太りすぎ」「普通」「肥満」「やせ」の順としていて、やせすぎのリスクについて、「低コレステロールで血管の壁が弱くなって脳出血のリスクが高まったり、栄養不足によって感染症への抵抗力が弱まったりするという研究結果が出ている。また、メンタル面や胃かいようへの影響も見られるようだ」としています。この指摘は、先の脂質に関する報道と見解が重なりますね。ただし注意すべきはやはり「太りすぎ」と「肥満」の区別。たとえ太っていたほうが脳卒中が減るとしても、ほかの病気になる可能性が高いのではどうしようもありません。太っている、というレベルならまだしも、肥満・肥満症(←定義ほかはこちら)というのはそれに肥満までいってしまうと、体が重くて動くのがおっくうになり、運動不足と体重増加の悪循環に陥っている人も多いと聞いたことがあります。


メタボリック症候群という言葉が広く浸透し、ダイエットへの関心はとどまることがありませんが、そもそも、太っているかやせているか、ということだけで健康かどうかということがいえるわけでもありません(そういえば「メタボより高血圧対策が重要」という研究発表も以前ありました)。そんなこんな考えると、見た目や体重計の数字ばかりを気にしていても駄目だし、そこだけ気にして不健康なやせ方をすることはもっといけないということですね。・・・なんて、妊娠前から、美味しいものを目の前にするとついつい食べ過ぎてしまう(=お腹いっぱいになっているのに、「あともう一口」「デザートは別腹」といって口に運んでいる)自分への弁解ですね。


さて、それにしてもあとまだ数ヶ月続く妊娠生活。すでに大きくなったお腹をかかえてどうなっていくんだろう、なんて人事のように考える今日この頃です。


ちなみに、面白いことにきちんと“お腹優先”で肉がついていくんですね。かつては体重が増えるとすぐ顔にも肉がついていたのですが、1人目を妊娠・出産してからというもの、たしかにお腹につきやすくはなっていました。そして妊娠している現在は、お腹ばかりが突出して大きくなっています。お腹が大きくなるスピードが尋常ではありません。すでに臨月間近ではと自分でも思ってしまうほど。実際の臨月の状態が想像もつきません。


先日は妊婦のダイエットについて書かせていただきましたが、そうはいっても太りすぎると妊娠糖尿病妊娠高血圧症にかかりやすくなったり、産道に肉がついて難産になったり、ほかにもさまざまなリスクがあるとのこと。先日は、アメリカで「妊娠前に過体重または肥満の女性は、普通の体重の女性よりも心臓に欠陥がある赤ちゃんを出産するリスクが18%高い」などという報道もありました。アメリカ人の「太っている」の基準というか感覚は、そもそも日本人のそれとは大きくズレているような気もしますが・・・。いずれにしても肥満には気をつけつつも必要な栄養はしっかり摂らねばならないし、妊婦にとってはとくに体重のコントロールは難しいですよね(あ、これも弁解だったりして・・・)。とりあえず神経質にならない程度に、食べ過ぎず、高たんぱく・低脂肪を心がけなきゃなあ、と思うには思うのでした。

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