背後の保険が矢面の薬事を二人羽織 コメント欄

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2010年03月31日 21:59

 医療上の必要性が高く、欧米で使われていながら国内では使えない医薬品を早く使えるようにしようという検討会『医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議』

(委員名簿はこちら)
の2回目会合が31日開かれた。約50日ぶりの開催とあって、どのような進展があったのか満場の傍聴人が見守ったが、何のために手間をかけてやっているのか分からなくなる本末転倒な議論が随所で展開された。特に、保険局が医薬食品局を弾除けに使っていて、それが話をややこしくしていると分かるやりとりをご紹介する。(川口恭)

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コメント

>藤原
「これまで学会はお客様的というか『欲しい、欲しい』と言うだけで要望書の内容は非常に稚拙というようなこともたくさんあったけれど、その人たちに責任を取らせるように、ガイドラインを作ってくるとかエビデンスになるようなものを揃えてきたら保険償還で認めるとかいうようにすれば学会の先生方も、もう少し自分に責任を持って要望するようになるだろう。」

この意見に尽きているのではないでしょうか。プロフェッショナルが責任を取る体制にしないと「二人羽織」の状況は改善しないような気がします。

>プロフェッショナルが責任を取る体制

学会よりも、保険のプロであるべき保険課にプロとしての当事者能力が無いことがラグ発生の一番の原因でしょう。

国民側が厚生労働省の承認したものは全て安全である、承認した以上は全責任を負わなければならないという概念で、ゼロリスクを求めるのもラグが生じる原因の一つです。イレッサが良い例ですが、処方できる医師に制限を設けるような制度、保険償還と組み合わせたような制度を長期的には構築する必要があると思います。
日医が変わればその可能性が開けます。

>国民側が厚生労働省の承認したものは全て安全である、承認した以上は全責任を負わなければならないという概念で、ゼロリスクを求める

そのような低レベルのゼロリスク幻想に保険者である国が簡単に振り回されてしまうことこそが、これまでずっと国が見せてきた実務処理能力の低さに直結しているのであって、そもそも日医が保険を経営しているわけではないのだから日医がどうであろうと、厚生労働省自身が保険者としての責任を自覚しない限りなにひとつとしてラグが解決することはないでしょう。

>日医が保険を経営しているわけではないのだから日医がどうであろうと、厚生労働省自身が保険者としての責任を自覚しない限りなにひとつとしてラグが解決することはないでしょう。

保険局、厚生労働省を非難するだけでは何も解決しません。背景に何があるかをよく理解して有効な対策を自分で提案しませんか。

矢面の薬事局の背後にいる保険局の背景に厚労省がいるというような、厚労省特有の行政責任をあいまいにした責任回避ラグ構造を変えない限り、医療行政上に今生じているドラッグラグ・タイムラグの問題は何も解決しませんという、ごく簡単な行政責任ラグ改革提案をしているのですが、あなたには難解すぎる提案だったのでしょうか?

そもそも今あるラグは本当に大きな問題でしょうか?

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