高岡氏が亀田氏にメールしたのも事実~亀田言論弾圧事件 第一回口頭弁論⑤

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2016年12月05日 00:00

昨日からの続き。


訴状の記述で、高岡氏の行為が、日付はもちろん分単位の時間まで特定されていたこと、お気づきになっただろうか。それもそのはず、どうやら証拠書類としてメールが提出されているらしい。そして、そのメールが本物であることは高岡氏が答弁書で認めている。


高岡氏から亀田理事長に渡ったメールを、なぜ小松氏が証拠として出せたのか。何とも不思議な話だ。この問題には、まだまだ隠された事情が数多くありそうだ。


次回口頭弁論は、2月1日1時15分から、同じ631号法廷にて。


ところで、告発文書の正式版を匿名化したもの(2015年9月18日提出)を小松氏がweb上で公開しているので、興味のある方は読んでみていただきたい。「X」が井上肇氏、「E」が高岡志帆氏ということになる。


亀田総合病院の経営者が「県の裁量で配れる補助金が大きくなる、消費税が還付されるようになるが、還付にも県の裁量が入ることになりそうだ。厚労省の権限が大きくなり、県の権限が大きくなる、到底抵抗できない」と小松氏に話したことになっている。


私個人としては、今回の問題の本質は、ここにあると考えている。あの冠たる亀田ですら、補助金がなければやっていけない。そして、その構造がどんどん強化されている。ロハス・メディカルでも1回記事にしているので、興味があったらお読みいただきたい。


医療機関が厚労省や県に抵抗できないと何が起きるのか。こんな状況になっていることを社会や患者に知らしめ、それで本当に良いのかと問うことは私の職掌だと思う。今後も断続的に、この問題については書いていく。

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