1年目社員の自殺

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2016年12月30日 00:00

1年目の社員が自殺したことをきっかけに、電通が労働基準法違反容疑で書類送検され、その社長は引責辞任することになったそうだ。


一連の報道を見ながら、なんてヒドイ上司なんだと憤りを覚えていたのだが、よく考えたら自分たちも身近に同じ問題があったじゃないかと思い出した。


私は、朝日新聞社に記者職として1993年に入社した。まだバブルの残滓が残っていた頃で、採用数も多く、同期は100人近くいたと思う。


で、そのうち3人が1年目に自殺した。1人は女性だった。キラキラと輝いていて、同期の中でも人気があったと思う。


漏れ伝わって聞いたところでは、全員、今で言うところのパワハラが影響していたようだ。


でも、それを会社がヒドイとか、上司がヒドイとか全く考えられず、自分がそういう目に遭わないで良かったとしか思えなかった。しかも、その3人のことをすぐ忘れた。同期で集まっても、話題にすることはなかった。


20年以上経って、ようやく、いくら1年目の社員が使えないからと言って、中ではパワハラをしているのに、外に対して「人権」と言ったって無理があるよな、と俯瞰して考えられるようになった。ある種の記憶喪失だったのかもしれない。

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