MN0605 |
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投稿者: | 投稿日時: 2006年07月19日 05:35 |
東大病院に戻り、血液腫瘍内科の大学院生となり、診療と研究の日々が始まりました。
研究に関して、非常に優秀な先生がボスであったこともあり、順調に日々を送っていました。いくつかの論文を書き、臨床血液学会における奨励賞も受賞することができました。
しかし、、、
過ぎ行く日々の中、なんともいえない感情が浮かんでいました。
1年目のころに感じていた医療への思い。進路を決めさせてくれた患者さんたち、彼らの崇高な心のことなどなど。。。
そんなときに、東大病院に入院中の血液の患者である O君と出会いました。そして、彼と僕との思いが合わさり、血液患者の患者会が結成されました。O君はもともとボランティア活動などを盛んに行うような人でした。東大病院の中に飾られている「絵」の一部は、O君が自分の体験をもとに、殺風景な病院の壁を華やかにしたいという思いの表れでした。僕の思いは単純で、退院後の患者さんと会いたい、ご飯でも食べながらおしゃべりしたい、でした。
ともかく、こうして第一回目の交流会が、上野の居酒屋の一室にて行われました。参加者は、僕と患者さん達で合計10名くらいだったと思います。
患者会の名前としては、もも先生の下に集うという意味を含め
と名付けられました。
ももの木のHPを見てもらえるとわかるのですが、いろいろな活動をしています。そして、その活動は患者さんからの言葉を具現化したものでした。僕の思いである「飲み会」も順調に会を重ね、本当にゆっくりですが人数も集まるようななりました。
僕の表題になっている
Medicina Nova
がいつまでたっても出てきませんね。しかし、実は、概念や方法論的なことが、今回に限らず今までの文章の中に盛り込まれていたのでした。当然、もも先生はまったく気づかずに、自分の思いのままに進んでいくのでした。。。。
つづく