裏側は・・・ドタバタ!! |
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投稿者: | 投稿日時: 2006年07月19日 11:11 |
「本番いきまーす。10(とう)秒前、ここのつ、8、7・・・・・3、2、QUE」
今日はテレビ番組制作の裏側、医療キャスターのドタバタぶりをご紹介しましょう。
■本番2時間前
技術さんがスタジオでてんやわんやのセッティング中、
ディレクター陣とメインキャスターと私(キャスター)は、別室で進行の打ち合わせをおこないます。
医療提言番組であるこの番組は、何が飛び出すかわからないスタジオ討論をメインに進めていくため、
キャスターふたりが番組の進行を見失わないことが大切なのです。
しかし、急な思いつきで
「こういうフリップ(図表などのボード)があったほうがいいんじゃない?」「これ、わかりにくいねー」
という流れになり、デザイナーさんが慌てて作り直すなどということは珍しくありません。
■本番40分前
メイクをすませ、ゲストの先生1名は無事に到着しました。
控え室で、軽く談笑しているときに、ディレクターの携帯が・・・
「すみません。ゲストの○○先生の患者さんが容体が急変したらしく・・・、遅れているそうです」とディレクター。
<うわぁ~。大変だ。でも本業ですから仕方ありません。待つしかない・・・>
「すみませーん、△△先生からお電話でーす!」 <フロアから声がかかりイヤな予感。>
案の定、売れっ子コメンテーターの△△先生は、講演会場からの移動で渋滞にはまり、まだ東京都下に居るとのこと。
控え室もだんだん微妙な雰囲気に。苦笑するしかない私たち・・・
「どうする?○○先生を後半から登場させる?」「コメンテーターなしは辛いよな・・・」
万が一のときの対策をめぐって、ディレクターとキャスターはコソコソ相談。
■本番15分前
控え室のゲスト先生が、申し訳なさそーな顔で口を開く。
「あのぉ・・・すみません。私も診察があって・・・○時までにはここを出たいのですが・・・」
<キタァーーーー!!! 最悪の事態!!!!!どうするの?どうなるの??>
■本番5分前
「スタジオにいっていましょうか・・・」手持ち無沙汰の私たちはスタジオへ移動。
カメラの調整や、マイクの調整をしていると、そこへ・・・
遅れていたゲストとコメンテーターがバタバタと到着!!!
挨拶もそこそこにスタジオへ座り、その間に私は、フルネームと肩書きの最終確認を本人にし、
スチールカメラの撮影が入れば、あっという間に1分前。
本日はリハーサルなしの本番。しかも誰がどんな発言をするかは未知数なり。
反対派と賛成派はどう対立するのか?現場からどんな発言があるのか?<心臓がバクバク。緊張感最高潮の15秒前>
■「QUE!」
カメラがまわり番組スタート!
冷や汗をかきながらなんとか間に合った滑り込みセーフはちょっとだけ快感。あとは涼しい顔で番組を進めます。
そして、、、トークがうまく絡み合い、ドタバタの番組収録が終わったときに思います。
「あー、やっぱり医療キャスターはやめられない!!」<満足!>