『今日は』 おまけ

投稿者: 真木魔愛 | 投稿日時: 2006年08月27日 23:04

一昨日は娘を産んだ日、今日は私が生まれた日。

9年前は、母親の年齢がひとつ若いうち出産となることに「なんていい子」と思ったのですが、その翌年から私の誕生日はまさに「おまけ」となりました。

実家から孫へのプレゼントも、元アメリカ人上司から毎年律儀に届くHappy Birthday Mailも、全部まとめて25日、あげく25日に用意したケーキをちょうど食べ切るのも今日あたり。
「忘れられないだけ有り難く思え」とは夫の言葉。おっしゃるとおりで。

既に人生の折り返し地点を過ぎると、おめでたいというより、残りをどうするかに重きがいくわけで・・・
そこで、平均寿命のお話です。

今年の4月25日読売新聞にリウマチ患者の平均寿命についての記事が掲載されました。リウマチ患者の平均寿命が69歳という内容でした。

この記事に対して、社団法人日本リウマチ友の会が発行している冊子「流(ながれ)」の最新号(2006年No.247)に、匿名で強い抗議が載りました。

投稿者66歳、「これは、生きる意欲を失わせる内容で、医療関係者だけが把握していればよいこと。新聞で公表することに、どのようなメリットがあるのか。病気で苦しんでいる患者がどんな気持ちになるか考えろ。無神経すぎる」という内容でした。

私は10年前、当時の主治医が座長を務める医療者対象のリウマチ講演会に参加させていただいたことがあります。
この当時のデータは、リウマチ患者の平均寿命は60歳でした。講演会最初にこの数字をつきつけられて、私は既に人生の半分を過ぎたのかと強い衝撃を受けました。こんな内容の講演会を「聴きにくれば」と、お声をかけてくださった主治医を恨みました。

人工関節の著しい向上や、近い将来、生物学的製剤が登場してリウマチ医療は劇的に変わるという内容を内科医である主治医と整形外科医の先生が熱く議論されました。

「そうなれば、大部分のリウマチ患者は内科的薬物療法で、手術は必要無くなるし、平均寿命も70歳ぐらいになりますね」

座長が会のまとめに発言した言葉に、後ろの席で下を向いていた私が顔を上げたとき、ウインクでもしそうな眼差しの主治医と目が合いました。

それから10年、予言どおり、リウマチ患者の平均寿命は10年延びました。

明日何が起こるかは、誰にもわかりませんが、私は外科的手術もせず、「おまけ」でもなんでも、今年も今日を迎えることができました。

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コメント

私は若い時代(十代の後半)人生は75歳くらいが理想だなあ~と考えた事が有ります。
戦後、何時の頃かは定かで有りませんが、確か45~6でしょうか、ある新聞に老婆と記載されていたと、聞きます。
人間50年と云った時代もありました。
リウマチ患者の平均寿命と云うのは、発病してからの病歴も関係して来ると考えます。
人生には運の善し悪しもあります。また時代の善し悪しも有りましょう。
先の戦争で私の父親は赤紙で召集され、35歳の若さでレイテで戦死を致しました。
私は運命論者では有りませんが、人間は自分に与えられた逃れられぬ運命は冷静に受け止める事を学ぶ必要も感じます。
苦悩は時を数え、快楽は時を忘れる。そんな言葉を思い出します。

私は仏教徒では有りませんが、案外早く釈尊と出会いました。29歳で出家をし35歳で仏陀になられ、80歳で入滅するまで、釈尊は衆生救済に身を捧げました。
言葉では表せぬほど崇高な行いをし遂げて生涯を終わりました。
釈尊の言葉に八正道と云う言葉が有りますが。
人間が迷いを断ち切り日々平穏な心で過ごすための智慧と心得ます。この言葉の内容に
いつも感心致しております。
人生75年が理想と考えた私も、次第に近づきつつあります。
線香くさいコメントになってしまいましたが、与えられた時間(人生を)を如何に生きるか、私たちに取っては大きな仮題だとは思いません!!
真木さん、お誕生日、おめでとう御座います
ご病気にめげず、思い切り生き抜いて下さい。


マメちゃん、お誕生日おめでとう!ますますのご活躍をお祈りしてます。

真木様
すっかり反応が遅れましたが
お嬢様ともども
(あ、これがいけないのか・・・)
お誕生日おめでとうございます。
今後とも、ご健筆をお祈り申し上げます。

皆様、ありがとうございます。

>m,n。様

ご経験豊富なコメントは、いつも教訓になります。ちなみに、お線香の香り、私は大好きです。

>のんち様

はるか昔のニックネームは、とってもくすぐったい!!後ろから目隠しされて誰なのか当てるみたいに、どきどきしました!

>川口様

私にとって、ひとつの転機になる覚悟をさせてくださったことに、心から感謝しています。

とってもハッピーな気分になりました。ありがとうございました。