さすが鎌田實先生 |
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投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2006年09月01日 21:05 |
ロハス・メディカル10月20日号からスタートする連載の取材で
東大緩和ケア診療部長の中川恵一先生と一緒に
かの諏訪中央病院へお邪魔してきた。
お目当ては「がんばらない」「あきらめない」の鎌田實名誉院長。
この業界に首を突っ込んで
随分多くの病院を回ったが、こんなところ初めてだ。
受付で来意を告げると
白衣にスニーカーの本人がスタスタ玄関まで迎えに来た。
応接室に通されて何となく取材スタート。
途中、間違えて職員の方が入ってきた以外は誰も入ってこない。
(要するにお茶を入れに来る人がいない)
帰りも玄関まで鎌田先生が送ってくれた。
そして、待機するタクシーがないことに気づくや
「ありゃりゃ」と
おもむろに電話を取り出してタクシーを呼ぶ鎌田先生。。。
おろおろする中川先生と、それを見てさらにおろおろする私。
「あと10分かかるんだって。電車間に合わない?
じゃあ送っていくよ」と
結局、鎌田先生運転の車で駅まで送っていただいた。
中川先生がしみじみ
「この病院の方々、鎌田先生のお世話をするという発想がないですよね。
考えてみれば患者さんのお世話をするのが仕事で
医師のお世話は仕事じゃないんだけれど、よくぞここまで」。
そう感想を漏らしたら
「自分にできることは自分でするのが人間として当たり前なんでね」
と鎌田先生。
また爪の垢を煎じて飲まねばならない。
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コメント
中川先生、川口様、
遠方まで取材お疲れ様でした。
一体自分が病院でやっていたことは何だったのだろうと改めて思いました。
鎌田先生の爪の垢、おすそ分けしていただきたいです。
>真木様
私立病院と公立病院の違いはあると思いますよ。
私立病院の場合、要は
最終的なアウトプット(医療サービス)が高まればいいわけで
そのための手段として院長をお世話する人がいても
他人がとやかく言う問題ではないかと。