逆鱗(ゲキリン)~不在のポスト~その1

投稿者: 真木魔愛 | 投稿日時: 2006年09月22日 23:21

私が最初に院長室にいた4年前の7月、院長は突然極秘で入院しました。

入院先は自分の病院ではありませんでした。
数日間、姿を消し連絡が取れなくなりました。

ただ、院長夫人の秘書(院長夫人は医師ではありませんが、医療法人理事の一人として病院経営に絶大なる力で関わっていました)や、私が採用される前に院長秘書をしていた女性職員や、当時院長室の電話番をしていたミスターMさんには、連絡があり交代で入院先である県北の小さな病院に呼ばれました。

このミスターMさんは、

院長が東京で研修医をしていた40年近く前から、院長とお付き合いのある人物でした。
医療機器を取り扱う企業で、かつては関東エリアの取締役まで務めた人です。

私が病院に入った時期に、その医療機器の会社を早期退職したミスターMさんは、
私より一足遅れで病院職員となりました。
もうすぐ60歳になろうかという彼に、院長は院長室の電話番や、運転手、時には院長の食事の後片付けや食器洗いまでやらせていました。

院長は気心の知れた、また病院の幹部職員と顔見知りであったミスターMさんに、この先病院事務で不在のポストだった「事務長」あるいは「総務部長」を任せられないかと大きな期待を寄せていました。
同時に外資系企業から転職して病院に馴染めず、おそらく周りから大きな顰蹙をかっていた私の隠れ蓑になってくれるのではという淡い望みもあったというのは、もっともっと後から聞いた院長のつぶやきでした。

話を戻して、院長が突然姿を消したのは、体調不良というよりは、まわりの動向とその様子から、私の仕事のやり方に対する当てつけだと感じるまで、そう時間はかかりませんでした。

なぜならば、それは・・・明日に続きます。

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コメント

いや、実に面白い。そんな言い方は不謹慎で有るかもしれませんが、多少常識では考えられぬ事を感じますので、明日をとても興味深く感じております。

T大学の教授だった、私の叔父も常識知らずの部分が多大に有りましたが、
相手の誇りを傷付ける様な事は決して言葉にはしませんでした。
昨日のテンガロンと言う言葉は愉快でした。
確かにあのハットは
10ガロン、水が入るそうですね!!
ためした事はありませんが、、、。

『10ガロン』入るからテンガロン?初めて知りました。

かなり後で、こっそり休暇をとって、ダラスの元上司宅に遊びに行ったとき、迷わず院長のお土産は、「テンガローハット」でした。特大サイズの帽子、スーツケースに入れると形が崩れるので、被って帰りました。

帽子を集めるのがご趣味のひとつで、その時は、とりあえず、大喜びしてくれましたが・・・
直後、どこに行くのにも(例えば病院長会議とか)被っていくので、周りから白い目で見られました。

(だって、スーツにテンガロンハットですよ!!)

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