全例調査登録解除

投稿者: 真木魔愛 | 投稿日時: 2007年01月26日 17:49

全例調査登録解除
とは、

私が打っている自己注射薬(エンブレル)は、
今まで専門施設で専門医のみが投与できることが、
厚生労働省の承認条件で、
この条件を解除するということです。

この全例調査は、
言うまでもなく、
専門施設と専門医の監視下で
新薬の有効性・安全性を確立するためのものです。

厚生労働省に提出できるデータが集まったことから、
これを解除し、
今後は、
すべての医療機関、全ての先生が、
自己注射薬を投与できることになります。

時期は2007年春から初夏にかけてという予測です。

これによって、

製薬会社の営業担当者(MR)は、
すべての医療機関で、この薬を扱えることになります。
まさに製薬会社にとっては、“ここが正念場”という意気込みなのでしょう。

さて、一方で、
この自己注射薬を、リウマチ専門医のいない医療機関で、
あらゆるリウマチ患者に処方されかねないことは、非常に危険なことでもあります。

私は自己注射をはじめてもうすぐ二年になります。
少しでも異変があれば、
速やかに主治医と連絡をとれる状況で、
なおかつ病状が長期に安定していても、
処方は2週間に一度です。
一度に4週間分を処方してもらうことはできません。

企業利益を追求する点には、わりあい容易にしばりを外し、
患者本位で考えないといけないところには、しばりを残したままで・・
そう感じてしまうのは私だけでしょうか。

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コメント

勉強になりました。

ところで
登録解除は、患者さんにとっても福音になる
というわけではないのでしょうか?
訴訟リスクを考えれば
医師がそんなに危険な処方をするとも思えないのですが。

エンブレルに関しての医師からの処方は現時点で二週間に一度(二週間分)が限度とされているのですか、
それとも患者の病状に合わせて、ドクタ-の判断で貴女の場合は2週間にしましょう、との事なのですか?
病状が安定していて心配が無い患者に対しては4週にしろ、60日にしろ、本来的にはその方が患者に取っては負担が少なく、また病院の慢性的混雑、ドクタ-の負担の軽減にも繋がるし、そうすべきが当然と考えます。
しかし先進国で最も悪質な日本の行政は国民サイドで物事を判断致しませんから常に愚かしい現実を国民に強いているわけですね。


>川口様

登録解除は、もちろん患者にとって大きな福音になると思います。

「どこにいけば(エンブレルの)処方してもらえるか」
そんな悲痛な声を、複数聞いてきました。

でも、例えば、昨秋のリウマチ教室で医療講演のテーマになったことですが、

MTXという現在リウマチ主流薬で、200人もの患者が死んでいること、
それが表に出ないこと、
ジェネリックが出始めて、既に副作用や死亡者の人数が把握不可能になっていること、
一例ニュースになると、評判と信頼第一の開業医は、絶対にMTXを使わないようになり、その挙句ステロイドばかり多く処方するようになる現状、

などがあります。

えらそうに言えませんが、

同じようなことが生じないかと、少なくとも大学のリウマチ専門医の先生方は、心配されています。

自分の年齢や、合併症や感染症の危険や、副作用をよく理解しようともせず、
「生物学的製剤でリウマチはなおる」
と信じて、医者をはしごする患者さんも現実に多くいます。

やはり、何より自分の関わる医療分野に積極的に関与する姿勢を患者自身が学ぶこと、
それが何よりも、医療事故の初歩的防止につながることを自覚できればいいなあと思うのですが。

(つい、長くなってしまいスミマセン!!)


>m,n.様

注射薬の処方は、
二週間に一度が限度と、
定められているそうです。

主治医も、
「まったくねえ。。もうちょっと融通が利いてもいいのに」

というご意見です。

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