やりなおし卒業研究発表~前編

投稿者: 真木魔愛 | 投稿日時: 2008年02月02日 21:59

昨日、前回、やりなおし&再提出になった数名の
第二次卒業研究発表会がありました。

見違えるようにしっかりした論文と発表になっていました。
お正月休み返上した本人の努力と、
担任の先生方のご指導力の賜物だと思います。

また、三年課程を進路変更して、
二年で修了し、就職内定した
女子学生の発表
(この学生はやりなおしではなく第一次発表です)は、

『医療秘書が今後係われる医療行為について、
看護助手や病棟クラーク、医療事務との関連において考察し、
勤務医の診療外業務の軽減策としてどこまで迫れるか』

というテーマでした。

このテーマに関連した約4ヶ月前のニュースを見たとき、
私は正直なところ、
(大変失礼ながら)
院長の
『馬鹿ばっかり、足手まといになるだけ。邪魔だ』
という声が聞こえるような心境でした。

(と言いながら、
院長の外来診療に関しては、
診療録に月日を記入するのも、
患者さんの呼び込みや介添え、
オーダリングのパソコン入力も
全て秘書がやる特別コースでしたが・・)

でも、
発表を聞いて少し明るい気持ちになりました。

それは、
病院組織論や各種関連法規の見解、
チーム医療の中での医療秘書の位置づけと、
その為にできることを、
実習経験から具体的に述べたものでした。

現場をほとんど知らない学生が、
短い準備期間で、よくまとめたなあと感心しました。

彼女の志と根気が
医療現場の中でも萎えないことを、
将来、勤務医不足の解消に繋がる活躍に
どうぞ間に合いますようにと思います。

そして、勤務医ばかりでなく、
看取りの医療を実践している訪問診療医などにも
診療業務補佐として務めるためには、
その為のカリキュラムには何が必要かと考えました。

ここで私の審査担当は無事に終了したのですが、
この後ちょっとしたアクシデントがありました。
これは後編にて。

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