やりなおし卒業研究発表~後編 |
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投稿者: 真木魔愛 | 投稿日時: 2008年02月04日 23:00 |
一人だけ、雰囲気の違う(髪の毛が赤茶色)
初めて顔を見る学生がいました。
授業には出席せず、
発表の練習もせず、
言葉につまって、
パワーポイントのスライド操作もわからないまま、
黙ってしまいました。
テーマは
『エステシャンと医療』
長~い、長~い、沈黙。
空気が凍りつきました。
(実際は10分も経っていないのですが)
周りの助け舟に、
本人は
「学校なんか来たくない、
医療なんか興味ない、
今日もやりたくなかった、
サ・イ・ア・ク」
と泣き出しました。
その後ずっと泣きじゃくっていました。
審査員の、
「自分の声が震えているのは憤りを抑えられないから」
「再度やりなおして発表できるか」
という質問に
「今、答えられない。
わからない」
の繰り返し。
結局、後は担任教師が対応することになりました。
一律じゃないから難しい、
できる人や意欲のある学生は、
ほっておいても自分でどんどんやるけど、
みんな同じじゃないから、時間もかかる、、
やる気の無い人を、
自己責任だからと切り捨てることは簡単ですが、
早く済ませようとしてはだめなんだなぁ、
面倒なことほど
ゆっくり、じっくり向き合わないといけないのだなぁ、
言葉は厳しいけれど、
先生方の眼差しがそう語っていました。
嫌々ながらもリクルートスーツを着て、
発表の場に出てきたこと、
泣いて自分の姿をさらけ出せたことは、
きっと第一歩なのだとも。
個人的には、
病院は、楽しみが少ない場所なので、
病室への出張美容サービスは重宝だと思います。
勤務していた医療機関には、老健施設にヘアーサロンがあって、
要望があれば、病院患者さんにも、カットやカラーリングをしていました。
だから、とても興味深いテーマで、聞きたかったのに残念でした。