救急医療計画

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2008年05月09日 16:50

ロハス・メディカル今号の「地域医療計画」特集ご覧いただいただろうか。
私の故郷、千葉県でも色々と工夫しているようだ。


本来なら二次医療圏内で完結すべき救急も
ドクターヘリのある病院・病床であれば全県対応できるだろうということで
「全県対応・複数圏域対応」の救急医療連携拠点病院なるものを指定するという
患者家族はお見舞いに行くのが大変だろうが
背に腹を変えられない現状では面白い考え方だと思う。
しかも、単に指定するだけでなく今年度からドクターヘリをもう一機増やすらしい。


一機増やすために計上した額(昨年度予算との差額)が1億1千万円余。
これで「受け入れ不能」が劇的に減るなら安いものではないだろうか。


(追記)
「減るなら」と根拠もなく軽々しく書いてしまった。
でも、減るという見通しのもとに予算が通ったのだと思いたい。

<<前の記事:視線・動線    いのち輝かそう2 刊行しました:次の記事>>

コメント

千葉県でそのような計画が進んでいるのですね。恥ずかしながら、千葉の公的病院に勤務しているにも関わらず存じませんでした。確かに千葉県(特に外房・九十九里沿岸)の惨状は目に余るものがあります。その状況が改善するのであれば、ドクターヘリ2機目の導入は十分合理的と考えられます。
しかし、私の実感としてはその計画はいわゆる「受け入れ不能」を減らすことはないと思います。というのは、すでにこれらの地域では救急車による圏外への搬送が一般化していて、時間こそかかりますが最寄りの(おそらく救急医療連携拠点病院に指定されるであろう)基幹病院へ搬送されているからです。そして、他県であれば最後の砦となる病院が存在する県庁所在地においても、医療体制は非常に貧弱で他の二次医療圏からの救急患者を受け入れる力はありません。
したがって、ドクターヘリ追加投入による搬送時間短縮のメリットはあっても、それ以上の効果は見込めないのではないでしょうか。

>純千葉県産 奴隷医師 先生
コメントありがとうございます。
なかなか予断を許さないのですね。
個人的には、
「最寄りの基幹病院」が逆に県庁所在地などなどの
患者さんを受けることもできたりしないかなと考えております。

コメントを投稿


上の画像に表示されているセキュリティコード(6桁の半角数字)を入力してください。