白い巨棟のテーマ

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2008年07月11日 11:23

とある病院へポスターの張り替えに行ったら
患者からの質問・要望に院長が答えるボードが目に入った。
この病院では毎月変わるので実はひそかに楽しみにしたりしている。


中に
「院内コンサートで白い巨棟のテーマ曲が演奏され不愉快になった」
というのがあった。


それは大胆な選局!と思って回答を読んだら
「アメージンググレースという名曲で、ドラマの前から多くの患者様にご支持いただいております」。。。


なんというか、人の行動には何か理由があるんだろう
自分の知らない事情なのかもしれない
という、最低限の想像力があるならば、こういう投書はないと思う。
まずはナースと話せば済むことだし。
それに真面目に答えている真摯さにも頭が下がる。
本当に病院で働く皆様お疲れさまです。


病院はホテルとは収支構造が違うということを
ロハス誌を通じてもっとお知らせしないといけないと思った。
次にご紹介する小松秀樹先生の発表でも
医療費の額と国民の要求とが乖離している旨の考察がある。
いや全く仰る通りと変なところで実感した次第だ。

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コメント

こんにちは、はじめまして。
加藤大基先生の本でロハス・メディカルを知り、こちらのブログをいつも拝見させていただいています。

私も週1度患者として総合病院に通院しており、「院長直行便」という院長(放射線科医)宛の投書の院長の返答を密かに楽しみにしています。

本当にいろんな投書がありますし(感謝の投書、苦情の投書、意見の投書など)、それをみて私もいろいろと感想を持つわけですが、今回の『アメージンググレース』現在の医療機関のAmenityはずいぶん良くなったけれどホテルや旅館とは違うことをやはり意識しておく必要が有ると思いました。
やはり、加藤先生の本にもありましたが、「患者様」に「医者」・「お医者さん」の関係ではやはり患者が図に乗ってしまうのも分からなくもない気がしました。

駄文を長々と書き込んでしまい失礼しました。
またブログを読ませていただきます。

>藤高様
はじめまして。コメントありがとうございます。
アメニティが良くても悪くても料金は一緒という基本的なところからして
よくよく考えてみると普通の業界と違いますし
でも一般の人はそんなこと気づいてないかもと思ったりもします。

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