作っても赤字

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2008年12月14日 18:45

弊社刊の『東大のがん治療医が癌になって』
お蔭様で2刷分も完売した。
相変わらずご注文は多いので
3刷しようかと印刷会社に見積りを取ってみた。
で、愕然とした。


ここまで初刷5千冊、2刷2千冊。
3刷も2千部にできればよいのだが
これまでの売行きの推移を考えたら
今後、何の費用投下もなしに5百冊売れるとは思えない。
(ドラマ化でもすれば話は別)
かといって、千冊以下の小ロットで3刷すると
(ロットが大きくなるほど印刷単価は劇的に下がる)
仮に人件費ゼロにして完売しても
印刷代+輸送料+印税の総額を賄えない。


断腸の思いだが、増刷は見送って絶版にせざるを得ない。
出版業界の人に聞くと
きちんと人件費をカウントしたら5千部程度では初刷完売でも利益が出ないらしい。
出版というものが、何か構造的に間違っていると思わざるを得ない。

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コメント

ありゃ。残念です。

5000部でだめというのは厳しいですねぇ。
また何かのきっかけで増刷されるといいですね!!

>立木 志摩夫 先生
ありがとうございます。
「東大の~」に関しては、2000部増刷完売なら若干の黒字になります。
それだけ売れるという見通しが立てば増刷します。

 やはり現状のルートだと厳しいですか・・・でも、やはり読んで欲しい本を知ってもらうルートを開拓できるようにしたいですね。注文を集めて・・・というところでしょうか。従来の販路以外に開拓が必要ですね。

全国各地の公立の図書館に置いてもらうことが、また、そのためのうまい工夫ができないものでしょうか。

>skyteam先生
ありがとうございます。
今後つくる本については
1500部売ったら採算に合うよう
コスト、販売方法など工夫したいと思ってます。
(無理ではないと思ってます)

>KHPN先生
ありがとうございます。
公共部門はamazonでは本を買わないので
(まして直取引は絶対なし)
販路が開けた後は積極的に狙っていきたいと思います。

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