製薬再編気になる話

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2009年03月25日 12:08

不定期に書いていきます。


先般のニュースでも書きました薬価算定ルール見直しの方向性。推進したのは、武田、アステラス、第一三共といった世界にも目を向けようとしている準メガファーマ。反対したのが、有望な新薬候補を持たず国内市場に強く依存している他の国内大手。で、どうやら前者が押し切ったようだというのが、この間の中医協で見えてきたわけです。


後者は今後再編圧力にさらされるだろうし、恐らく水面下ではいろいろな動きが始まっていると推測されるわけですが、まず1社、今後要注目かなという話が出てきたようです。


<東証>田辺三菱がストップ安で安値 血液製剤のデータ改ざんを嫌気(日経ネット)
(10時、コード4508)売り気配で始まった後、値幅制限の下限(ストップ安)となる前日比200円安の941円で寄り付き、2008年10月28日に付けた昨年来安値(960円)を約5カ月ぶりに更新した。前日、2008年5月から販売している血液製剤「メドウェイ注」の開発過程で、子会社による試験データの改ざんがあったとして製品を自主回収すると発表したことが売り材料。改ざんされた製品は試験用に生産したもので、健康被害の報告もないというが、健康にかかわる製薬会社の不祥事とあってモラルが厳しく問われているようで、大量の売りが先行した。

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