おっかなびっくり、昨日のつづき。 |
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投稿者: | 投稿日時: 2009年04月13日 06:25 |
昨日、思いつくままに、“患者として”、勝手なことを書いてしまいましたが、今日も懲りずに書いてみようと思います。
私ごときに何だかんだと取るに足らないコメント(と、思われてしまうかな、と。私としては、私なりに考えているつもりなのですが)をつけられるのは、どう考えても面白くないことと自覚しつつ、「ニュース」でなく「ブログ」であることを盾に、実際、自分がコップの内と外どちらかといえば外側であることを理由に、思ったままを書きます。
というわけなので、数々の間違い等については、ぜひご指摘ご指導いただければと思います。
さて、「患者として」という前提でまず思うことは、昨日“共感できること”の最後に挙げたことにも重なりますが、とにかく医療者側からの今後の動き・働きかけには期待は大きいということ、そして同時に、医療側中心に動き出したのも致し方ない、ということです。患者やマスコミは、かなりが今のところまだこの会の方向性や具体的な足取りを静観している気がします。簡単に書けば、国民の気持ちはそれだけまだ、離れていると思います。発足してこれからしばらくが、そういう意味で重要かもしれません(“しばらく”のベースとなるタイムスパンもまだわかりませんが)。
とくに、普通に医療機関を受診しているだけの、それなりに健康な患者というのは、日常的には医療のことを考えていない人が大多数です。で、そういう人のほうが、国民の圧倒的多数だと思います。そう考えると、「自ら声を上げよう」という貴重な存在の患者集団の意見を最大限活かしつつ、声を上げない大部分の患者の声を推察していく作業も必要ですよね。
よくも悪くも、日本人は決まったことには意外と素直に(というかあまり考えずに、あるいはぶつくさ文句を言いながら結局流され流され)従う国民です。それを逆手にとって、しっかりとした議論のうえでこの「医療志民の会」が良いと確信し、なおかつ国民の大部分の支持を得られそうな案がまとまった日には、あとはある程度強気に、それをどんどんアピールし、どんどんコトを推し進めて公なカタチにつなげてしまってよいのではないかと思います。
もとより普通の国民にはベースとなる知識が足りません。それをみんなが共有するには時間がかかりすぎますし、じわじわやっていくやり方にはやっぱり限度があります。それでなんとか共有できた頃には、いろいろすでに手遅れな出来事が起きているかと思います。そして、それによって現在、マスコミ等の風潮としてある医療への追い風も、いつのまにか逆風に変わっているかもしれません。
ということで、めぐりめぐってまた最初に戻ってきました。鉄は熱いうちに打て、ではありませんが、発足したのであれば、私も私にできることがしたいなあと思います。・・・しかし、やっぱり、私のような人が“比較的健康な普通の人”が具体的にどうしていいか、よくわからないのも本音です。シンポで足立記者が紹介した「県立柏原病院の小児科を守る会」の取り組みはとても参考になります。もちろん以前から存じ上げていたので、できるだけ心がけてはいるのですが・・・。あとはしつこいようですが、ワンクリック募金もです。それ以外に何かできないか、具体的にアイディアが欲しいなあと思います。
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コメント
掘米さん、はじめまして。コップの外でざわついております非医療者・元患者です。具体的なアイデア、のどから手が出そうです。
地域で「柏原病院小児科を守る会」のチャートの配置・配布、「地域医療を育てる会」の絵本「くませんせいのSOS」の配布・読み聞かせなどやってみました。地域の皆さんの反応は、「実際のところ、うちの地域ではどうなの?」です。
地域の勤務医の先生方がごっそりおやめになっても、医師会から準夜帯に応援が始まっても、そのことが勤務医の先生方の労働環境の劣悪さにあまりつながってこないような印象です。
他の要因もあるかもしれないし、私自身、直接先生方のお声を伺ったわけではないので、あやふやなままやっています。「たぶん、今地域で起こっていることの原因の一つはこういうことなんじゃないかと思うし、チャートを活用して限りある医療資源を大切にすることはどんな状況であれ必要なことなので、どうか冷蔵庫に貼ってください。」
ときどき自分を変な宗教モドキに はまっちゃった人みたいと思いますし、実際、地域ではそう見えているのではないでしょうか(笑)。テレビで健康情報のお話をなさる先生方はその枠内では医療問題については一切お話しにならないし、先端医療がどんどん進んでいる報道も流れますし、「今ここにある危機」を信じてといってもなかなか信じられないのも無理はないと思います。
>忍冬さま
素晴らしい!志民=本当の市民(citizen)の鏡ですね!どう考えても言うこととやることでは、後者のほうが何倍も何十倍も大変です。それを自主的に実践していらっしゃる方がいることは、本当にこの国の医療の希望の光です。
にしても、現状を伺うと、地域の医療側から市民へ向けた情報なり警報なりの発信というものが、全く足りていないようですね。なぜだと思われますか?
あえて自分ではやりたくない? やるのにためらいがある? やる時間がない? そうかもしれません。でもひとつには(あるいはそれらをひっくるめて)、医師の方々も「発信の仕方がよくわからない。どうしていいかわからない」ということもあるかもしれません。
これは知り合いの医師の先生がおっしゃっていたことですが、そういうことは「学校でも習わない、先輩にも教わらない。医師にはもともとコミュニティに発信する術が備わってないんだよね。医師としてではなく、それを個人的に身につけて、ブログなどをやっている先生もいるけれど、普通に日々医学や治療のことに専念していたら、情報発信なんてことは頭にないんだよね」と。
せっかくの忍冬さんの行動力がもっと活かせるように、医療側からの情報も引き出せたらいいですね。何かよいアイディアがないものでしょうか。ちょっと私も知り合いに聞いてみたり、考えてみたいと思います。どなたか、例えば医師の方など、アドバイスいただけるとうれしいです。
活動をおほめいただいて、うれしかったです。
ありがとうございます。
(うわわ、うっかりです。セキュリティコード入れ忘れてしまい、コメントが前後してしまいました。すみません。最初のは削除していただけますか)
堀米さま(最初のコメントに「さん」使ってしまってすみません。なんだか「堀米さん」というイメージだったのでついやってしまいました。親しみがぽろっと出てしまったということでご容赦ください。)
>にしても、現状を伺うと、地域の医療側から市民へ向けた情報なり警報なりの発信というものが、全く足りていないようですね。なぜだと思われますか?
そんな時間があるなら少しでもお休みになりたいくらいであるとか、しがらみ、下手に30時間超え勤務を公にすると、医療レベルへの住民の不信を招く可能性が出てきますし、労基署への意識もおありだと思います。医療不信を増加させて「医療ミスだ」という声を誘発しては、困ると思います。
「たくさんやめちゃったよ、察してよ」ということかしらと、このままあやふやにやっていこうかと思っておりますが、限界も感じます。
ほんとうに、医療スタッフの方のアドバイスを頂戴できたらと思います。
久しぶりにのぞきに来ました。 NICUと言う赤ちゃんばっかりの病棟に勤務している医師です。
>「たぶん、今地域で起こっていることの原因の一つはこういうことなんじゃないかと思うし、チャートを活用して限りある医療資源を大切にすることはどんな状況であれ必要なことなので、どうか冷蔵庫に貼ってください。」
忍冬様、本当にありがたいことです。受診抑制と言ってしまうと、なんか我慢しなくてはいけないみたいで、ちょっとツライですよね。
参考までにNICUをお子さんが退院するときの説明を書いておきます(みんな免疫がちょっと弱いです)
(初期救急センターの病気のパンフレットを渡した後で・・・)
「人混み」は感染のリスクです。特に注意しなければいけないのは「風邪を引いている子ども」です。そしてその子達が一番たくさんいるところは「小児科外来」ですよね。さらに危険なところは「夜間救急外来」です。朝まで待てない子達が来ているのですから。受診は困ったときにするもので、「念のため」に受診をすると本当の病気をもらってしまって、ひどい目に遭います。元気で、おっぱいやミルクを飲んでいれば、朝まで待って大丈夫ですよ。でも子どもを病院にどのタイミングで連れて行くかは、世界中の親が悩む事です。直感を大切にしてください。「これはいつもと違うぞ!」と思ったら受診してくださいね。
こんな感じで話しています。あと、地域の医療状況も話すようにしています。
地域の先生と一緒にやっていくには、中核病院の小児科の部長先生にミニ講演会を依頼したいと言って面会を申し込めば良いでしょう。
「柏原病院小児科を守る会」みたいなことをやりたい!と言えば、二つ返事で出てくると思いますよ。
小児科医は結構限界に近い人が多いと思います。そして自分が倒れたらその地域の小児医療が崩壊することも知っています。でも「自分を守ってください」とは当事者はなかなか言いにくいものだと思います。
「医療を提供する人」と「医療を受ける人」は、「健康で病院なんかに行かない人」からみれば、少数派です。しかもお金を出し医療を支えてくれる人は「健康で病院なんかに行かない人」です。「医療を提供する人」と「医療を受ける人」が協力して医療を築いていければ良いと思っています。
長文ごめんなさい。
こんにちは
僕は医療者なのですが、患者会などにも関わっています。
そこで思うのですが、医療者がもっともっと具体的にこうして欲しい、と患者さんや国民のみんなに伝えるべきなんだと思うんです。
韓国の患者会は、自分達の薬が高いので、それを何とかしてくれ、と企業だけではなく国にもみんなに伝えたんですよね。
薬を安くするのは企業の利益が減る
国から補助するには他の予算が減る
お金がどこからか生まれてくるのではないので、
だから、自分達にもらうためには、もらいだけの理由をみんなに説明しているんですよね。。
これって大切と思うんです。
コミュニティが小さいと、誰が困って誰が助けて、がわかる。でも、大きくなるとそれがわかりにくい。わかりにくいから説明が必要なんですよね。
兵庫県の柏原病院は医療者が一生懸命住民の方に説明して、納得してもらったからコンビニ受診が減ったと思うんです。
こういう、人の思い、って大切だし。小さな思いが大きな力、そう思います!!
たこやきいも先生、田中先生、早速のコメントをありがとうございます。
たこやきいも先生、小児科部長先生への講演依頼をとっかかりにお話しできるとは、思いつきませんでした。自分でバカの壁を作ってしまっておりました…。早速動いてみようと思います。
時間外の受診を控えるのは、余計な病気をもらわないという大きなメリットもありますね!こちらも気がつきませんでした。これなら、お母さん方にも、感情の上でも受け入れやすくなりますし、より納得してもらえると思います。今は子育てサークルも新入ママがサークルの雰囲気にとけこもうとしている時期なので、連休明けくらいからこのメリットを強調しつつ、柏原チャートと「くませんせいのSOS」の旅を再開します。
>でも「自分を守ってください」とは当事者はなかなか言いにくいものだと思います。
おっしゃるとおりです。こんなことを書いたら失礼で申し訳ないのですが、初めて医療崩壊を知ったときから、学校でのいじめによく似ていると思っておりました。いじめも、当事者が声をあげて初めてその存在が知られて、事態がかわっていくのだと思います。ミニ講演の依頼は、声が出しやすくなってとてもよいと思います。
NICUはうちの子供もお世話になりました。説明はわかりやすく心がこもっていて、動くときはテキパキと働かれていらした先生方を思い出します。お忙しい中教えていただいて、本当にありがとうございます。
田中先生、Medicia Novaの田中先生でいらっしゃいますか?
患者会のお手伝い、患者会の方達は本当に助かっていると思います。
韓国の患者会の情報は、普通に暮らしていると目にすることはないです。
いったもん勝ちではなくて、それぞれにいいように折り合いをつけていくという感じでしょうか。
>コミュニティが小さいと、誰が困って誰が助けて、がわかる。でも、大きくなるとそれがわかりにくい。わかりにくいから説明が必要なんですよね
本当にそうだと思います。「困っているって本人は言っていないけど、たぶん本人は困っていると思うし、もともと大切なことだから」というより、ご本人から直接お声をお聞きした方が説得力があります。
小児科部長先生を口説くとき、韓国患者会のお話も使わせていただくかもしれません。ありがとうございました。
>忍冬さま
「さん」でどんどん呼びかけてくださいね!お察しのとおり、本当にそんなキャラクターなんです(むしろ「ちゃん」くらい?)。
さて、いろいろ悩みながら試行錯誤している様子が伝わってきました。たこやきいもさんのコメントなどを読んでいると、患者側の頑張り次第で事態を発展させることは出来そうですね。ちょっと勇気がいる気もしますが、だめもとでトライするのもいいかも・・・。ただ、それにはまず患者側の協力者を集めるといいかもしれないと思いました。
>たこやきいもさま
NICUの先生でいらっしゃるのですね(“先生”とお呼びするべきところなのですが、基本的にニックネームの方や、ロハス・メディカル上で医師としてご登場いただいている方以外は、「さま」で統一させていただいていますので、失礼いたします)。具体的なご指導をありがとうございました。子どもの感染症対策には小児科回避が一番なのですね。とくに夜間や救急。たしかにそうです。そういう点も強調すれば、こんぴに受診的なことも減るかもしれませんね。大変参考になりました。
NICUの先生だからでしょうか、お選びになる言葉が平易で、非常にわかりやすいのもさすがと思いました。これからもいろいろご指導いただけると助かります。宜しくお願い申し上げます。
>田中先生
忍冬さんご指摘のとおり、MedicinaNovaの田中祐次先生ですね。文章のやわらかさや暖かさがそのまんまですね!
医師の方々も、患者さんも、動ける余力のある方は、どんどん発信して、伝えていくところから始めたらいい、ということですね。たしかにそうなんですよね。人と人との関係だって、伝えるところから始まりますものね。そうしないと、やっぱり相手のことはわからないです。
いきなり大きな声を上げるのはちょっと、という方は、まず1人から始めるといいかもしれませんね。それも同じ境遇にある人同士だけでなく、患者さんなら医師や患者でない人に、医師の先生も、医師でない人に。そこから広がるかもしれないですしね。
はじめまして。主に調剤を行う薬局を開局している者です。
ロハスメディカルの活動を毎回、非常に興味深く拝見しています。他の医療系メディアとは一線を画す素直で中立的なスタンスには感服するばかりです。
私自身は薬剤師という視点から医療を眺めていますので、全体的な議論からすれば医療職同士の小競り合いとの誹りを免れないようにも思うのですが、貴ブログでの「意見を発信しないことには始まらない」との意見に触発され、コメントを投稿することにしました。
長文になりますことをお許しください。
現在の医療崩壊の現状を、ちゃんとした医療を行うには人手が足りない状況だと捉えるならば、医師会が主張するような疲れを癒すために報酬を上げろという主張や、一部の医師が主張するようなもっと敬意を持って医師に接しろというような主張には、私は違和感を覚えます。
シンプルな回答は、医師を増やすことや医師(会)が固持する職能業務(権利か?)を他の医療専門職とシェアすることではないかと思うのです(もちろん実際の改善策では、方策は多岐に亘るのでしょうが)。
ロハス・メディカル誌4月号の記載にもありましたが、医療には医師不在では他の有資格者がいてもサービスを提供できないという制約があり、この制約を解禁してはどうかと議論すること自体、医療業界ではタブー視されています。
このような閉じた世界でこれまで制度設計がなされてきたため、例えば薬剤師の関連するところでは、
医師が処方せんを発行するかどうかを決められる制度であるために、ごく近隣に薬局を建てないと処方せんを発行しない医師がほとんど(門前薬局という業界用語があります)。
医薬分業の意義の一つは、医師・薬剤師の双方が患者の薬物療法に責任を持つことですが、門前薬局では隣の医師の処方内容にケチをつけないことが暗黙の了解です。これまでたくさんの薬局(薬剤師)が医師の逆鱗に触れ、処方せん発行中止で廃業や解雇に追い込まれています(理由いかんに関わらず、処方せんを発行するかどうかは医師の自由です)。
医薬分業を推進するため処方せん発行の際に保険点数をつけていますが(これが院内で投薬するより高いため処方せん発行が進んだのですが)、この発行料と薬局での技術料で患者負担金は高くなります。
患者さんが薬剤師の意見を聞こうと思い、門前ではない薬局に行っても薬がない。病院では多数の薬の中から採用薬を決め、その決定のため日本中で多くの接待が行われていますが、薬局に採用薬を絞る権利はありません。また、例え同一の成分であっても(複数の製薬会社が名前を変えて販売)、医師にお伺いを立てないと変更することはできません。
独善的な医療を行っている医師に限って処方せんを発行しない(医療内容がオープンになることを嫌う)。
などがあります。業界内で議論し成立したこの医薬分業は非常にメリットの少ない制度のようですが、もしこの制度に関して、
金銭以外の方法で処方せん発行を進めることができれば
従来の薬をちょっと変えただけで新薬と申請でき、他国と比べて非常に多い薬剤数の選択・整理ができれば
一部(?)の医師がもう少し他の医療職の意見に耳を傾ければ(もしくは意見が分かれた時の解決手段があれば)
先ほど書いたように、薬剤師単独で実施できる業務がもう少しあれば(現状では、患者さん自身が行っている微量採血での血糖検査すら出来ませんし、患者さんがいつも服用している薬ですら、処方せんがないと調剤できません)
と修正することができれば随分変わってくるとは思うのですが、このような問題はやはりパンドラの箱状態です。
・・・日本では薬に関して無関心ですが、カナダの研究者によればアメリカでの死因の第4位には薬剤による副作用があげられるそうです。日本ではこのような報告は難しいでしょう。また、かぜ薬に入っている抗ヒスタミン薬による注意力の低下作用はウイスキーシングル3杯程度とも言われ、アメリカの多くの州では飲酒運転と同様に禁止されています。
薬剤師の声が黙殺されようと、薬物治療に注意が必要なことは否定しようがありません。
医療問題のなかでは小さな議論かもしれませんが、このような問題にも光が当てられ、現場の薬剤師もまた、少しずつでも声をあげてくれればと思っています。
薬局の経営者ではない薬剤師は、現状では誇りをもって職能に励んだり、患者さんと接したりしにくいのではないかと感じています。
堀米さま、
コメントありがとうございます。みなさんに背中を押していただいてうれしいです!
>ただ、それにはまず患者側の協力者を集めるといいかもしれないと思いました。
そうですね、患者側の協力者は、こけつまろびつしていくあいだにできそうです。今でも、相談相手になっていただいたり、えらい人にお話しに行く時についていってくださったり、一緒にまわって#8000の経験談を話してもいいよ、という人はいます。これから、という感じです。
>逃亡者さま
まずは、コメントの投稿をご決断くださったこと、本当に感謝します!
薬剤師の方や多くのコメディカルの方のご意見がもっともっと伺いたいと思っていました。医療側と患者側、と大きく分けて論じられることが多いですが、「医療側」といっても、立場は様々ですよね。そうした方々の声まで上がってきてはじめて、健全な議論ができるはずだと常々思っていました。
>医師を増やすことや医師(会)が固持する職能業務(権利か?)を他の医療専門職とシェアすることではないか
おっしゃっているとおり、シンプル、かつ非常に重要な部分だと思います。医師不足といわれますが、医師でなくてもできることまで医師がやっている結果、医師の過重労働が生まれているというのも多分にあるようです。そうした“権限”をきちんと分散し、その上で医療機関が医師以外の職員を十分揃えられるためにはどれくらいの医療収入が医療機関に必要か、という議論もなされるべきかなあと思います。
>薬局の経営者ではない薬剤師は、現状では誇りをもって職能に励んだり、患者さんと接したりしにくいのではないかと感じています。
これは本当に残念なことですね。こういったことはコメディカル全般にいえたりするのでしょうか?例えばたまたま旅行で訪れたフランスでは、看護師の一般的なイメージが日本と全然違い、専門性がずっと高く評価されていてちょっと「へえ」と思った記憶があります(内部的なことはわかりませんが)。そういう国民のイメージも意外と大事ですよね。
そのためにも権限の分配あるいは移譲は必要に思いますが、そういったことは医師の側からするとどうなのでしょうか?
>忍冬さま
患者側の協力者が増えつつあるとのこと、とてもいい感じですね。以前、「くい止める会」などの活動を間近で見ていて、仲間の数はやっぱり力なんだと思ったことがあります。大義名分を掲げるのは、思い切って大きな声をあげるまではパワーと勇気が要りますが、いったんアクションを起こすと、思った以上に煩雑な作業が多く待っています。アクションが成功すればするほど、作業が増えます。それに同じ立場の人の賛同が得られないようでは、違う立場の人を動かすのは難しいですよね。その点、忍冬さんの行動の“正しさ”が賛同者の出現に現れているということなんでしょうね。
これからも折に触れ、続報をお待ちしています!