愛育病院が労基署に改善報告 へのコメント欄

投稿者: 熊田梨恵 | 投稿日時: 2009年04月21日 16:05

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コメント

是正報告書の提出期限は、原則は是正勧告から2ヵ月後ですから、是正すべき事項が全て達成されていなくても、取り敢えずは報告書を出さざるを得ないのです。
ただ未払いの時間外賃金について、病院の経緯状況や財政状況を見ながら随時支払うとの方針だそうですが、時間外労働の時間数は遡って計算したようですので、未払い分の金額計算は済んでいるのでしょうか。
また三六協定の内容を想像するに、産婦人科医師は原則は1ヵ月45時間、特別条項は1ヵ月80時間じゃないでしょうか。この内容であれば、45h×6月+80h×6月=750h、この年750時間を12月で割ると月平均62.5時間です。「米国では60時間ぐらいなら容認しようという考えもあるので、それぐらいなら何とかなるのでは」という中林院長の談話にほぼ一致しますので、その辺が協定の実態と想像しています。ただ新生児科医はこの内容では無理でしょう。滋賀県立病院とほぼ同水準でないと、月7回の当直の時間数と合致してきません。東京都労働局に情報開示請求して、三六協定が実際にどんな内容で締結されたのか、見てみたいところです。
ただ病院経営面から見ると、年間700~900時間の深夜勤も含む時間外労働となると、所定内賃金の5割~7割相当分を時間外割増賃金として支払うことになります。現行の当直手当と相殺できる分もあるとはいえ、医師人件費が相当増えることになりますので、大きな経費増加となって病院経営の上は相当の重荷になるでしょう。まあ、分娩出産は保険点数の縛りの無い自由診療の扱いですので、愛育病院は分娩入院費の値上げで対処することになるでしょう。お産の費用は高くなる一方ですね。

熊田編集長さま

4月21日の午前中の参議院厚生労働委員会も与野党及び舛添大臣共に良い議論でした。
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/library/reference.php?page=1&cd=3194&tx_mode=consider&sel_kaigi_code=0&dt_singi_date_s=2009-01-05&dt_singi_date_e=2009-04-21&tx_speaker=&sel_speaker_join=AND&tx_anken=&sel_anken_join=AND&absdate=2009-04-21&sel_pageline=10&dt_calendarpoint=2009-03-21&abskaigi=no
関連スレッドに個別にレスをつけるのも煩わしいので、まとめて熊田編集長のスレッドにレスします。(時間はおよその目安です)

週末にテレビに出て観念論ばかり述べるタレント化した議員などより、地味ですがそれぞれの実体験や事実、証拠に基づいてきちんと具体的に述べられる議員の方がより、建設的な実のある議論につながると思います。


足立議員

臓器移植法 前半20分
骨髄移植キット 中間20分
労基法パンドラの箱 後半20分


西島議員

ナース不足 前半30分
レセプトオンライン 後半15分
医療安全調査委員会設置法 後半5分

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