国民一般に訴えかけてこそ意味があるのでは |
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投稿者: 中村利仁 | 投稿日時: 2009年05月24日 11:35 |
以前、タミフルの承認取り消しと回収を求める動きがあり、マスコミでも非常に大きく取り上げられていました。
およそ副作用のない薬剤というものはないものだということは、国民一般にあまり充分に理解されているとは思いません。ですから、こういう指摘や提案が広く報道されること自体には、それなりの意味はあるだろうと思います。
そもそもクスリは身体にとって毒としての性質を必ず持つものである以上、安全なクスリなどというものはこの世に一つたりとも存在しません。漢方薬や民間療法も例外ではありません。リスクを恐れつつも、それをどう使っていくのか、損得勘定が大切です。
これが却って副作用を起こすクスリは悪いクスリだとでもいうような誤解を広める結果になるようでは、国民全体が困ります。安全なクスリなど存在しない以上、使えるクスリが皆無となる結果が目に見えているからです。
また、医師の場合、国民一般と同じような意味でのそういう理解が欠けている例は、あったとしても極少数です。学生時代に散々教わりますから。自分も機会があれば言うようにしています。
タミフルは妊婦には使わないで
新生児死亡の危険性が大
妊婦自身にも危険
2009年5月19日
NPO法人医薬ビジランスセンター(薬のチェック) 浜 六郎
産婦人科医会に再考を求める:
タミフルを妊婦に使用すると
流産、胎児/新生児死亡、妊婦自身の危険が増大
2009年5月21日
NPO法人医薬ビジランスセンター(薬のチェック) 代表 浜 六郎
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コメント
>およそ副作用のない薬剤というものはないものだ
昔から我々医師の世界では「クスリはリスク」と言い慣わされて叩き込まれていることですね。
>昔から我々医師の世界では「クスリはリスク」と言い慣わされて叩き込まれていることですね。
それを薬害エイズや肝炎の被害者に対して堂々と言えますか?
言えますよ。
それらの薬を称した医者のうち、薬にリスクが全くないと思っていた人はほとんどいないでしょう。
リスクとベネフィットのバランスを読み違えただけで。
読み違えたことに過失があるとか、怠慢だとかそういった非難はあります。
彼らのうち誰がいつ「副作用のない薬はない」ということを知らずに処方したのですか??
このブログは記事ページのコメント欄を兼ねているためにエントリ(?)が非常に多く、このエントリも早ければ本日の夜までにはブログトップページから消えます。
議論には向かない場となっていることをご承知おき下さい。そのうち、川口さんにお願いして、議論の場は別に用意してもらうつもりですが、いまはちょっと無理そうですのでご容赦下さい、
また、ACの「投稿者: Anonymous | 2009年05月24日 18:09 」さん、こんにちは。
以下のHPの「9.6」をお読み下さい。
http://iwatam-server.sakura.ne.jp/software/giron/giron/x550.html
「投稿者: Anonymous | 2009年05月25日 00:34」さんのご回答はお見事としか申し上げようがありません。
続きは是非とも余所でお願いします。
ここにも、「被害者」を持ち出して、批判を封殺しようとする者がいる。
浜野真砂は、ってところですか。
それと妊産婦にこそインフルエンザ治療薬が必要ってのは、もう常識になっていたと思っていた。
>以下のHPの「9.6」をお読み下さい。
傑作だ。詭弁屋に詭弁と言われちまうんじゃ世話ねえや。
ところで浜野真砂って誰だい?