「独法医療機関の経営、いったん白紙に」 仙谷行政刷新相 コメント欄 |
|
投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2009年10月28日 19:36 |
仙谷由人・行政刷新担当大臣は28日、独立行政法人化されることが決まっているナショナルセンターや社会保険病院・厚生年金病院の経営について「日本の医療の世界を覆う大変な権威とパワーというものが、その延長線上で現在の日本の医療を再建できるとは限らない。いったん白紙に返して、今の事態を憂慮する専門家の方々と、そのことを理解するガバナンス・マネジメントの分かる方々の共同作業で」と延べ、ゼロベースで検討する必要があるとの考えを明らかにした。(川口恭)
(続きはこちら)
<<前の記事:巷ではインフルが流行るなかで・・・。 「医師以外の職種が発言できているか」 ─ 専門委員内定の北村氏 コメント欄:次の記事>>
コメント
仙谷由人行政刷新担当大臣がなぜ厚生労働大臣にならなかったのか疑問でならないのですが...。
そもそも厚生省と労働省を合併させたのはどんな事情だったんですかね?
一口に「経営」と言ってもナショナルセンターと社会保険病院では切り口が違うのではないでしょうか。
ナショナルセンターの最大の役割はがんならがんの国全体の方向性やあるべき姿を見据えた研究や診療の司令塔の役割を果たすということが第一で、単に病院の収支といった視点で検討するのは本末転倒でしょうし、逆に社会保険病院は地域における医療を確保するという意味では他の地域の病院と差があるものではないので、病院経営に重きを置くといった感じになるのでは。
今、思い起こすと、「独法医療機関の経営、いったん白紙に」というのは、「政治の文化大革命」を意味していたのでしょうか?
↓
仙谷行政刷新相:「仕分け後、政治判断」--毎日フォーラムシンポで
仙谷由人行政刷新担当相は、「事業仕分け」について「予算編成プロセスのかなりの部分が見えることで、政治の文化大革命が始まった」と意義を強調した。【坂口裕彦】
ナショナルセンターはなぜ必要なのだろうか。
標準的治療を決めるためなら、学会で十分でしょう。
完全なヒエラルキーを作って、全ての診療をナショナルセンター方式にして、日本全体でコホート調査するならとても面白いと思いますが、全ての医療機関を国営または自治体営にする必要があります。
ナショナルセンターを治験診療しかしないことにするのなら、非常に分かりやすいし、有意義でしょう。その場合、ナショナルセンターで診療を受ける場合の基準を明確にしなければなりません。少なくとも紹介患者専用病院とし、診療している人のカルテを全て公開するぐらいのことをすべきと思います。
これ以外の目的ではナショナルセンターなど不要でしょう。