11月13日の中医協 (ブリーフィング) コメント欄 |
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投稿者: 新井裕充 | 投稿日時: 2009年11月15日 00:16 |
厚生労働省は11月13日、中央社会保険医療協議会(中医協、会長=遠藤久夫・学習院大経済学部教授)の保険医療材料専門部会と基本問題小委員会を開催した。会議終了後に厚労省の担当者が行ったブリーフィング(記者説明)の模様をお伝えする。(新井裕充)
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コメント
医療材料
基本的に「売っていただきたい」なのか、「買ってあげても良いよ」なのかをはっきりするべきです。企業が主張する採算を信じる必要はありません。株式会社として公表している利益が大きければ、価格が高すぎます。つまり現在の病院の収支から考えると全ての医療材料メーカーはもうけすぎています。海外の平均価格と同じにすることは一つの妥当性ですが、別に海外より安くつけてもかまわないのです。それで海外企業が全面撤退すれば国内メーカーに頑張らせるというぐらいの極論をもって臨まなければいつまでたってもなめられます。わが国の医療費で欧米の人たちの健康を支える必要はないのです。
MSW
MSWを退院支援あるいは退院推進便利屋とは思わないでください。患者さんと家族の「生活」を守ることを念頭に働いている人たちです。在院日数を短くするためではありません。ただ、病院で生活するより療養施設の方が、療養施設で生活するより在宅の方が、人間らしい生活を送れるから、退院に向けて努力しているのです。ベクトルを間違えた議論は悲しい!!!
多職種共同
共同ではなく、協働だと思いますが、本質を見誤らないでほしいと思います。多職種のカンファレンスが重要なわけではありません。重要なのは患者さんのQOLです。これを達成するために多職種協働が必要であり、協働のためには自己の自立と他者の承認が必要なのです。これができていないカンファレンスなど評価するに値しませんが、通常現れる指標で評価することは困難です。言い換えれば本当の多職種協働を評価するにはレセプトで扱える指標では不可能だという事です。評価できないものを評価しようとすると必ずおかしなことになります。おかしな評価をするのであれば現場に負担をかけずに、単に職種ごとの人数で評価した方が健全です。