がんワクチン緊急シンポジウム コメント欄

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2010年11月01日 00:06

首都圏が台風に直撃された30日、日本がん免疫学会の緊急シンポジウム『がんワクチン治療の現状と臨床』を聴講してきた。急な開催で、しかも悪天候だったにも関わらず200人入る会場は9割方埋まり、いかに患者さんたちの関心が高いかを改めて痛感した。簡単に再現する。(川口恭)

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コメント

たかだかPhase Iの段階で、臨床試験を実施してる者が、”必ず効くに違いない”という公言をしているのは如何なものか?

Phase Iに参加する人は、個人の利益を度外視して、臨床研究に身を捧げる覚悟と理解が必要なのだけれど、その決意があるようにも思えない

何故なら、臨床試験実施者がPhase Iの本当の意義を語らずに錯覚させているから(もっと言えば、誤解するように誘導している?)

Phase Iの段階で、消化管出血を”ワクチンと関係ない”と結びつける根拠は何もない。
本来は毒性試験なのだから、粛々と有害事象としてDLTの中に組み込むべきはずのこと。

試験管からいきなりの臨床試験でPhaseIIのような強気の発言が飛び出すのは、PhaseIの真摯な理解を患者さんに求めてない根拠となりえると思える

ゾンビのようにリンパ球療法が生き延びている中で、がん免疫学会というものの倫理性も問われることでしょう

やはり学会および医科研の倫理を締めるネジが何本か抜けている可能性が高いと思われる

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