『100人村』が問いかけるもの

投稿者: 真木魔愛 | 投稿日時: 2010年12月07日 14:06

「If the world were a village of 100 people ~ 世界がもし100人の村だったら~」
編著者、池田香代子さんが表記の演題で講演され、拝聴してきました。

昨年度に引き続き『100人村』英語版を、異文化コミュニケーションという選択授業で教材にしています。
2001年の暮れに、絵本が世に出てからのご本人の活動と世界情勢の変化などをわかりやすくお話されました。
今の私たちにできることは、

水や石油をはじめとするエネルギー資源、環境を大切にすること、
ふるさとを大事にすること、
医療と教育にお金をかけて守ること、
伝統文化に誇りと楽しみを見出すこと、
だと、そのための究極は地産地消を実践すること。

途上国にあっては、貧困の再生産を防ぐために女子が小学校初等教育を受けられるようにする働きが必須だとも。

一方で情報が偏っていることにも言及されました。
例えば、犯罪の件数は、戦後と比較して激減しているし、決して日本の教育レベルは低下しているわけではないことも具体的に説明されました。
それらはひとえに、現在の大人たちが褒められているのですよ、と。
でもそういう報道は、例えば新聞の一面では決してされないと。

日本の青年層が海外で素晴らしい活動をしている例も述べられました。

たいへん前向きなお話で元気が出ました。
快晴日曜日の午後ということもあってか、シニア層の聴衆が目立ちました。
若い人たちにも聞いてほしかったと少し残念でした。

といいつつ、授業で事前に講演会の紹介をしても、学生は誰も興味を示しませんでした。
中学生になったトントンも期末試験前だとかでついてこないし。

今週の授業でささやかでも内容を伝えたいと思います。

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