全国初 神奈川県が独自に不活化ワクチン接種へ

投稿者: | 投稿日時: 2011年10月17日 12:22

先日は第2回ポリオ検討会の傍聴に出かけてきましたが、そうしている間にも、神奈川県の黒岩知事が、県で独自に不活化ワクチンを輸入し、希望者には自己負担で希望者に接種することを決めたそうです。


新聞各紙が報じているとおりですが、それらをまとめて整理してみると、


●背景①:ポリオの感染を予防するために定期接種に導入されているワクチンが生ワクチンであるために、公式に報告されているだけでもこの10年に15人がワクチンから麻痺を発症している(私の長男のような潜在的な軽症・回復患者はもっと多いと思います!)

●背景②:定期接種への不活化ワクチン導入が発表されたものの、来年度の終わりになる見込み。承認まで生ワクチンの接種を控える動きが広がっている。

●背景③:神奈川県で今年4~6月にポリオ生ワクチンの定期接種を受けた乳幼児は、前年同時期に比べ約1万7千人(21.5%)減。


⇒この1万7千人分の不活化ワクチンの輸入を目指す。


●国内未承認のため、神奈川8 件県立病院機構に協力を求め、医師がフランスやスイスの製薬メーカーから個人輸入する形をとる。県内5か所の保健福祉事務所で接種可能とする。

●接種希望者には「事故が起きた場合も県は責任を負わない」旨の同意書を提出してもらう(=補償対象外)。

●接種費用は自己負担で、1回5~6千円。


不活化ワクチンの接種機会を県が増やす取り組みは全国で初めてで、大変画期的なこと。何より、同じ時に厚労省側はあくまで生ワクチン接種を呼びかける姿勢を貫いていて、それを前提とした「不活化ポリオワクチンの円滑な導入に関する検討会」なるものを開催しているのですから、私と同じくらいのんきなものです。


なお、聞くところによれば、この件ついては黒岩知事が自ら、かなり積極的に動いたとのこと。厚労省の妨害にあわぬよう、水面下でことが進められたようで・・・。また当初は助成も考えられていたようですが、県内にもやはりいろいろな意見があり、とくに事務方の抵抗も想像以上に大きかったのだとか。それでとりあえずは緊急に県独自に輸入して、費用は自己負担で、という妥協点を見出したということでしょうか。


(というのも、どうやら事務方としては当初、助成を行う場合は、医療機関の窓口で助成金分の払い戻し=差し引き支払い等をしてもらうものと考えていたらしく、それでは医療機関の窓口業務がますます煩雑になるとして反対していたと聞きます。もちろんそれでは事務方の言い分どおり大変なことになってしまいますが、そうではなく、窓口では所定の金額を支払い、個人が県に対して還付金を請求するやり方であれば、さほどの混乱は生じないですよね。また、事務方は医療機関に患者が殺到してしまうことも懸念していたようですが、そもそも現状でも、ワクチンを打つためにはまず医療機関に予約が必要なのは普通のことですから、現場としては助成金を導入しても手順等が大きく変更にはならないはずでずなんですけれどね。逆に、金額が5~6千円というのも、不活化ワクチンをすでに個人輸入して接種している診療所の多くが設定金額を4~5000円としていることとの兼ね合いだろうというのが、非常にわかりやすいです。)


そんなすったもんだがあって、まずは今回の決定に落ち着いたのでしょうが、それでも、かなりの労力と熱意が傾けられたに違いありません。いずれにしても、不活化ワクチンの正式導入までの暫定的措置には違いないでしょうが、他県にも同じような動きが出てくるかもしれないですよね。もちろん、今回の報道を受けて、お母さんたちがどう出るかにもかかってくるかと思います。あとは、厚労省では今どんなことになっていることやら・・・。さまざまな波及効果に期待し、注目したいと思います。

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コメント

不活化接種をしてくれる医療機関を求めている保護者に、またいろいろな事情で接種開始を断念している医療機関に、各自治体に・・・これはいろいろな意味で大きな突破口だと期待しています。

当初、黒岩さんの提案に抵抗していた県庁の方々も、その提案の意味を次第に理解なさり、今回の施策作りに積極的に取り組まれた、とのことです。
「職員を誇りに思っている」と黒岩さんがおっしゃったとか。

他の自治体も続かないかな。

これ、すごーく大きなことですよね。何に基づいて薬剤の承認や政策の方向性の意思決定をするのかということを根本から変えることだと思います。
政治家は国民が選んでいるが、官僚や御用学者は国民が選んでないということ。でも自分たちの正義ですべて決められると思ってる。
国民はバカではないということ。接種率の低下は、必要な情報を得てからの国民の選択。

確かに今までより安全であるので、変わってきているが、はっきり言って、どの程度の免疫が得られるか現時点ではわかっていない。

多分4回でOKだろうと言われているが、2回の時点で95%の効果。5%はリスクがあるが、年齢と病気から、「多分」病気にかからないだろう、と言う推測の話。
はっきり言って、接種して、生きた人がいないから。
これから人体実験されるようなもん。

おおむね正しい方向ではあるが、生ワクチンが有害のようにパニック起こすのはいかがなものか思いますね。
ちなみに、私もポリオで副作用でたらしく、高熱その他で死ぬかと思ったと親に言われた人間です。

「何かあっても自己責任です」なんて類の同意書書かせる人間が、本当に正しいことやってるのか疑問です。
メーカーの保険なんて、一時金で、しかも「無過失の認定」受けないとお金が出ない。長くて高額な裁判の判決を持っていかないとお金が出ないしくみ。

20年、30年経って、免疫が切れて、ポリオになったのは、結局
個人輸入が原因だった・・・・なんてなったら、誰が責任とるんでしょうね?

いまさらですみませんが、皆様コメントをありがとうございました。

小山さま、チェシャ猫さま、私もこの件に関してはそう思わずにいられません。またママサンさま、補足をありがとうございました。事務方の皆さんも黒岩知事の熱意と、そして知事の判断の妥当性そのものについていった、ということでしょうか。

また、けろ子さん。確かに生ワクチンへの過剰反応、特に偏った情報に基づいた安易な打ち控えは大きな問題ですよね。ただ、このポリオの不活化ワクチンが“人体実験”であるというなら、私は協力する派、ということになります。実際、下の子は不活化を受けていますので。ただし、確かに、接種回数や長期的な効果の問題や、現状では輸入ワクチンには補償がない(代理店の使っている保険は無意味に等しい)ということを、必ず不活化ワクチンを受ける親御さんに」は認識しておいてほしい、その情報を広く伝えねばならないと思います。その上で、現状では生ワクチンを受けるという選択肢があってもよいですし。

ちなみに親御さんによっては、ポリオにかぎらずワクチンそのものを否定する方針の方もいらっしゃるようですね。そういう考えのご家庭が集まっている幼稚園などもあるそうです。ワクチンは安全ではない、病気にかかって免疫をつけるのが自然でよい、と。確かに園内ではそれでよいのかもしれませんが、例えば地域単位での集団免疫、集団防衛を考えたときには、ちょっと問題ではないかなと思います。私はやはり、「最大限、安心安全なワクチン」で病気を防ぎたい。だから、やっぱりポリオワクチンは、長期的効果は不明でも、とりあえず「より危険な生ワクチン」より、「より安全と考えられる不活化ワクチン」がいいな、と素直に思うのです。

>堀米様
お返事有難うございます。
私は過去の緊急輸入で副作用が出た人間です。
と言っても、今ほど家族に知識もなかったので、40度近い熱が出て病院へ走った、恐かったとの話を聞くだけですが。

なので、不活化ワクチンを望まれる親御さんの気持ちも理解できますが、私は逆に、国には慎重に審査して欲しいとの思いもあります。
4回接種して確実な安全性を担保にして欲しいと。3回でとりあえず、とか緊急輸入で、なんて、逆に恐いです。

外国の製品としては安全でも、それがどの程度の物なのか不明です。
品質検査が国内基準ではありませんから。
濃度が均一かどうか不純物が無いのか。その保証はありません。

たまたま接種した物が、薄かったらポリオになるかもしれません。
不純物などで副作用が出るかもしれません。
やはり、きちんとした試験と制度でやって欲しいと思います。

不活化ポリオを進める方々は尊重しますが。
それを知事がやると安易に発言するのは、どうなんでしょうか?
全く不活化を国が認める気がないわけではありません。長いでしょうけど、1年半待てば、認可の方向が出ているわけです。
知事の発言で、深い知識もなく、神奈川県がやってくれるならと、接種を控えるのは、危険を増大させています。
生ポリオは排泄もされるはずです。
知事は国を敵にして英雄きどりですが、万が一知事の発言を聞いて接種しなかった子供さんが出たら、それは国が認めなかったから、だけで済む話ですか?
生を一応受けていたら、ポリオにならなかったんですよ。100万分の一の確立で副作用が出る可能性の方が低いですよ。
そういう、ちゃんとした情報を全く出さず、国を悪者にする発言は、公人として不適切です。

また、「同意書」さえ書けば、万が一ポリオになったり副作用が出たら、本当に納得できますか?
私が親だったら、余計な事を言ってくれたって思いますね。
何でサインしたんだろうって・・・・
紙切れで納得できる問題ではないですね。
誠心誠意って言っても、何十年後の話しかもしれません。メーカーの補償は裁判に勝たないといけませんから。その補償すらも一時金です。毎月の生活していくお金は出ません。
その頃までは今回決定した人間は誰もいませんよ。
みんなのためを思っていても、完璧自己保身してますよ。

緊急輸入と言っても、外国ですぐ量産できる話でもない物を日本がごっそり買い占めるのもどうなんでしょう。しかも短期間。

個々の自由は尊重しますが、それを公人が、何の根拠も示さずしゃべるのは、あまりにも安易です。
不活化と、生の違いを完璧に説明し、金額の違いや、終生免疫の違いなど。
5箇所で17000人って、簡単に言いますが、一体どれだけの期間で接種するんです?
1箇所で3400人分ですよ。1日に100人ずつやっても1ヶ月半かかります。
一体どのような計画でやるのですか。1回に5000円以上かかると、4回で2万円です。
受けてない人間が全てそれだけのお金を払って接種できますか?
また、緊急輸入ができないって、つっぱねられて初めてわかったように、輸入の知識は全くなし。1ヶ月に何本輸入するとか計画があっての発言だったのでしょうか?
そう言った具体的な根拠をまず示して欲しいですね。

個人の意見は尊重します。
しかし、知事がこのようなやり方で発言された事は遺憾に思います。
あまりにも無責任な話なんで。
医師で賛同する人間や、他都道府県で同調してますか?
いないのは、あまりにも荒唐無稽な話だからと思います。

親御さんの信念は、個々の判断と責任でやるべきです。
県は、それをサポートする努力(個人輸入の方法を説明したり手助けするとか、協力医療機関を増やすとか)をおしまなければよかっただけです。
長文失礼しました。

長文の上の連投すみません。
しかし、気になったので。

親が一生懸命子供を思う気持ちは当たり前です。
でも、その思いが、成長していく過程で、子供が意見を言い出すと、全否定される事も世の中には数々存在します。
親≠子供

それと、緊急輸入で何十万本も。
言えば、ほいって出てくるものではありません。
作らないといけないんです。
何日も日本のために、過重労働でせっせと作って、2年か3年したら許可が出ました、日本で作ります。
輸入先の労働者は使い捨てで失業者ですね。
商売なんだから仕方ないんですか?
それって日本人のエゴじゃないんですか?
そう言う事を、安易に知事が発言するのは、あまりにも軽すぎるのではないですか?

冷静に客観的に判断して欲しいと思います。
本当に長々と申し訳ありませんでした。

けろ子さま

貴重なご意見をありがとうございます。文面の情報をあわせますと、けろ子さんご自身は、50年前にソ連から緊急輸入された生ワクチンを接種して、高熱の副反応が出た、という理解でよろしいでしょうか。麻痺が出なかったのは本当になりよりでした。

そういったご経験がある方でしたら、緊急輸入に慎重になるのも無理もないかと思います。ただ、生ワクチンと不活化ワクチンは、まるで違うものです。端的に言えば、生ワクチンからはポリオに感染しますが、不活化ワクチンからはポリオに感染しません(もちろんまともに製造・管理されているのが大前提ですが)。生ワクチンは排泄によって周囲の人をもポリオに感染させますが、不活化ワクチンはその心配はありません。世界中で“人体実験”が重ねられてわかっている事実です。繰り返しになりますが、「子供に予防のはずのワクチンから感染させたくない。だから、生ワクチンはNOだし、不活化ワクチンを輸入すべき」というのは、ごくごく普通の考え方と思います。未承認の不活化ワクチンへの懸念より、むしろ、流行もしていない今の日本で生ワクチンを使い続けて、今年も実際すでに麻痺のお子さんが出てしまった、そのことのほうがよっぽど恐ろしいことです。海外の不活化ポリオワクチンの有害事象報告を見れば、今の日本でどちらを選択すべきかは迷う余地もありません(それが未承認であろうとなかろうと)。

ちなみに、50年前の生ワクチンの緊急輸入も、私は否定できません。当時の野生株ポリオの猛威を考えれば、輸入は正しい選択と思います。でなければ、ますます広がる強力な野生のウイルスにやられて、それこそ命を落としたり重篤な麻痺が引き起こされる人が何万人に及んだことでしょう。生ワクチンによる高熱や麻痺を心配する以前に、なにもしなければもっとずっと被害が大きかったのは確実です。

さて今回、何の受け皿もなしに生ワクチンを非難するだけの行為でしたら、それこそ非難されても致し方ないかもしれませんが、黒岩知事は自らの進退を掛けてこの問題に取り組んでいます。それについていく人々がいます。それを歓迎するお母さんたちがいます。子供はまだ0歳児ですから、自分で判断できません。親が子供の将来を案じて決めていくのは当然ですし、結果(良くも悪くも)をも含めた責任を親はいやでも負っている、その認識と覚悟はあってしかるべきと思います。

ちなみに黒岩知事が何もアクションを起こしていなかったとしても、すでに生ワクチンの接種率は危機的なまでに下がっています。黒岩知事に関係なく、受けさせない人は受けさせないのです。中には輸入の不活化ワクチンを自費でいいから受けさせたくても受けさせられない人もいるでしょう。それを放置するほうがよっぽど危険です。彼らは、厚労省が無策に「生ワクチンを接種しましょう」と呼びかけたところで、今さら姿勢を変えないでしょうね。まあ、そもそも不用意に不活化ワクチンへの切り替えを、実際の導入より2年近くも前にアナウンスしてしまった=それによって打ち控えを促してしまったのは厚労省ですから、お粗末としか言いようがないですよね。今、中国からのウイルス侵入や、生ワク接種者からの2次感染で流行が起きたら、軽はずみな発表をした厚労省こそ責任を取るべきと思います。

最後にこれが日本人のエゴなのかどうか。
一見難しい問題ですが、順を追って。

少なくとも、例えばかつてあったナタデココブームのようなものとは性質が違うのは明らかです。ああいうブームというものは、日本人の性質をよく知っている一部の人々(企業)が、結局は自分たちが潤いたいためにあの手この手で流行らせて、多くの企業が便乗して競って海外まで出かけていって買い占めて、うまい汁を絞るだけ絞ったらサヨウナラというものですよね。それは、あきらからに倫理的にどこかおかしいです。しかし、黒岩知事のやろうとしていることは、そういうのとはちょっと違いますよね。何かを狙って需要を作り出そうと画策しているわけでもありません。(他方、世界的製薬企業のワクチン戦略というものも実際にある話で、まさにお金の問題なわけですが、今回の件はそれとも違います。)

ただ、たしかに供給数には限界がありますから、黒岩知事の目指す17000人への接種がおいそれと実現できるのか、という問題はあります。それでも、増産そのものがいけないことで、日本のエゴのせいなのでしょうか?現在、WHOも全世界を挙げてポリオ根絶を目指しています。流行を抑えこんだ地域では不活化ワクチンへの切り替えを進めていくわけで、理想的なシナリオとしては不活化ワクチンの生産体制も世界的に拡充に向かっていくはずですよね。流行が止まっても、本当の根絶まで予防接種をやめるわけにいきませんから。

何が言いたいかというと、ワクチンの増産や輸入は本来は問題ないだろう、ということ。しかし国民の要望で緊急輸入をしても、1年半後には国産ワクチンが使えるようになり、輸入は不要となる。身勝手だ、と見えますが、これは実は国民のエゴとは違います。厚労省が国民でなく国内の製薬企業を守るためにつじつまあわせをしようとしているから、全てがおかしくなるのです。そもそも国民は何のために1年半以上待たされるのか。要するに、国民のエゴでなくて、厚労省や国内メーカーのエゴですよね。そのあたりも、ぜひ考えてみていただければと思います。

難しい問題だと思います。様々な立場の方の意見を知ることができてとても勉強になります。


>しかし国民の要望で緊急輸入をしても、1年半後には国産ワクチンが使えるようになり、輸入は不要となる。身勝手だ、と見えますが、これは実は国民のエゴとは違います。厚労省が国民でなく国内の製薬企業を守るためにつじつまあわせをしようとしているから、全てがおかしくなるのです。

「製薬企業を守るため」というのではなく、将来ポリオが流行した時のために、国産生ワクチンの製造ルートを保っておきたい、という理由から輸入を見合わせているのだと理解していたのですが…。
輸入ワクチンが入ってきても国産ワクチンは潰されない可能性が高いのでしょうか?

>kaine様
そうなんです。
万が一があれば、生ワクもないと対応できません。
不活化のみでは、100%対応・根絶できるわけではありません。
ですから、あまりにも生=危険ってイメージが先行する状況を危惧しています。

また
>堀米様
不活化を推奨する、どうこうは個人の自由です。
その件に関しては、私は同意できません(確かに緊急輸入での副作用経験者なので)が、個人の信念でやられる事をとやかく言うつもりはありません。
ただ公開された意見だと、自分の信念であっても、何かあった時の責任は取らないといけないと思いますので、ついつい厳しい書き込みをしています。
万が一、今の選択を20年後に否定される世の中になったら、子供への責任はご自分が負えばいい話ですし。
短期間の輸入も、もちろん個人的でなく、国民ですよ。個人への批判ではありません。お母さんの思いは尊重しています。

不活化が絶対安全=現在の世界の状況。
20年後の見解がどうなるかは未知数です。
ですから、「絶対」と言うことは、ありえません。どんな事でも。

そして、私は黒岩知事の発言のプロセスを問題にしてるのです。
全く無知で話をぶち上げる態度がおかしいと言う事です。

どうやって17000人接種するんですか?については説明できないでしょう?
1日100人やるにしても、1人の医師が外来もこなしながら、1人に5分かけたとして1時間に10人程度しかできません。
県下の10人20人の医師をかり出して現実問題、日常診療が可能なのか?と言うこと。
また、私は医師ではありませんが、輸入ワクチンは、いくら知事の判断でも何でも、訴訟対象は医師になります。
その補償は県も知事も肩代わりできない、そんな指示を出すトップの姿勢には疑問を感じるというわけです。
有無を言わせず、接種しないといけない業務命令をするのはおかしいでしょう。普通の会社では。

接種率が下がっていることから、お母さんにアンケートなどをとっていくらの輸入なら接種するかとかお母さんのご希望を把握する、輸入ワクチンをやってる医療機関を推奨して接種していただく努力をする、輸入手続きを県がお手伝いする、輸入ワクチンの説明会をする、そんな事少しでもやりましたか?

また、今回の件も、17000人のうち、5~6000円払って、どれだけの人間が接種するか調べてないのでしょう?
とにかく輸入したら高くて接種率はさほど上がらない、ワクチンは余ってるなんて状況も考えられます。
逆に希望者殺到してるのに、ワクチンが量産できなくて、結局接種し終わるのに1年以上かかって国産と変わらずって状況も十分考えられます。
17000人分を増産するのに、何日間かかるか調べましたか?
想像で多分大丈夫では、話にならないと思います。問題ないと断言するには数値がないとダメと思います。

あのような発言のあと、たくさん問い合わせがあると言ってましたね。
何月何日に何人あったのかを公開すべきでしょう。
それに対して県はどのような対応をしているかも。
単に「たくさん」なんて曖昧な表現でなく、きちんと数字を出さないと。17000人のうち100人だったら多いといえますかね?
1日に100人の電話があっただけ聞くとたくさんあったと思いますけど。

堀米様の思いを、知事と言う立場で言ってくれて共感できるのでしょうけど、声が大きいだけではダメなんじゃないですか?
公人としての発言であれば、色んな事に対し、きちんとした数字と計画を準備して発言しないと。
アドバルーンだけでは後が続きませんよ。
コメンテーターの時なら、相手の揚げ足とって言ってればいいでしょうけど。
以上です。

ポリオに限らず、物事には絶対表と裏が一体になっています。
表だけ見ていると、結局自分達が困ることになります。
少ない危険性も含め、きちんと検証しないと。

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