「いのちの授業~がんを知る」小金井一中メインパート

投稿者: 川口利 | 投稿日時: 2012年06月20日 18:09

今日は、小金井一中で実施した「いのちの授業~がんを知る」のメインパートについてのご報告です。

第一部:「がん」は身近なもの? の導入部については昨日触れました。「今の日本で生涯でがんにかかる人は何人に1人だと思うか?」という質問に対しては、5人に1人という予想が圧倒的多数を占めたところで久住さんにマイクがわたりました。

スライドのアニメーションにより、“2人に1人が「がん」にかかります”という文字が大きく映し出され、「実は日本では2人に1人が生涯で「がん」にかかります」と久住さんの説明が続きます。昨年度実施した4校では、この瞬間にかなりのどよめきが起こったのですが、今回は予想したほどではなかったような気がしています。

本来であれば、この後の展開を詳細にご報告するべきところですが、10日後の6月30日に狛江市立狛江第三中学校で今年度2回目の授業を控えており、今回と同内容で実施することになるため、種明かしはその後でということにさせていただき、骨組みのみをご紹介させていただくことにいたします。

第一部:「がん」は身近なもの? に関しては

1 どのくらい身近なの?
・生涯で「がん」になる可能性は2人に1人
・「がん」で亡くなるのは3人に1人
・「がん」はすべての人に出来ている?

2 「がん」の特徴と治療方法
・遺伝子のコピーミス
・無秩序な増殖
・症状がない
・基本的治療法は3つ
・治療法はいつも同じではない
・治療の目的は

という柱に沿って、約10分間久住さんにお話をしていただきました。

6枚のスライドをご用意いただき、簡潔明瞭にご説明をしていただきましたので、生徒も大変よく話を聴いてくれていました。お忙しい診療の合間に準備を重ねられ、常に最高のパフォーマンスをめざしてくださる久住さんに感謝申し上げます。

この後、第二部:「がん」を経験して、のパートは吉野さんのお話をうかがう場面になります。以前にも書きましたが、お1人でお話しいただくのではなく、進行役である私がインタビュー形式でお話をうかがうという進め方になります。

こちらも、具体的なお話の内容は次回の授業終了までお預けとさせていただき、骨組みのみをご紹介させていただきます。

1 プロフィール

2 どのような「がん」なのか

3 病気と闘う思いについて
(1)「がん」を医師から告げられた時、どのように感じたのか?
(2)兄に「がん」であることを知らせた時、どのように思ったのか?
(3)なぜ、再手術と抗がん剤治療を拒否したのか?
(4)2度目の手術後に、5年生存率が7%であることが分かった時、何を考え、どのように乗り越えたのか?
(5)母親に「がん」であることを知らせた時、どのように感じたのか?
(6)再発や転移を繰り返す中で、現在自分の病気に対してどのようなことを思っているのか?

4 病気と闘いながらの活動について
(1)ブラインドダンスとの出会いについて
(2)将来の患者さんのための活動について

5 諸活動を支える思いについて

という内容で約30分間お話をうかがいました。

吉野さんのパートでは、文字の部分は主に私が作成し、写真の部分は吉野さんに選んでいただくようにして、約40枚のスライドを使用しました。普段、色々な場所で1時間程度の講演をされる際に使われるスライドの中から、中学校での授業に使用するものを厳選していただいています。

途中に、動画が入るのが一つの特徴だと思います。日本テレビのモクスペで放映された、「5年後 私は生きていますか」というドキュメンタリー番組の冒頭部1分15秒程度のものを見せています。

明日は、第三部:まとめと質問タイムについてです。

<<前の記事:「いのちの授業~がんを知る」小金井一中導入部から第一部    「いのちの授業~がんを知る」小金井一中最終パート:次の記事>>