65歳以降も一流企業で働く人のリスク

投稿者: 川口恭 | 投稿日時: 2016年12月25日 00:00

3日前のエントリーの続き。


単独で健康保険組合を持っているような企業は大抵、一流企業だろう。


で、そのような企業に65歳以降も雇用され続けるという方は、余人をもって代え難い何かを持っていらっしゃるのだと思う。


だが、もし体を壊した場合、現在の前期高齢者保険制度を前提にすると、母体の健康保険組合に大変な負担を与えることになる。3日前にも書いたように、例えばオプジーボを使ったら、健保組合は年間5億円近く払わないといけない。健康保険の費用は労使折半なので会社の負担が、その1人のために2億5千万円増えることになる。


その年代の人にはそういうリスクがあるのだ、ということが分かってくると、健保組合に入れる形で雇用され続けることは難しくなってくるだろう。


医療費高騰に歯止めをかける方向と、特定の健保組合へのリスクが高過ぎる制度を見直す方向と、社会運動が必要そうだ。

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