いのちの授業〜がんを通して

「いのち」の大切さや自分の生き方を考えてもらうきっかけづくりとして、
中学生を対象に、医師と患者(元・患者)の2名をメイン講師として平成23年度から実施している授業です。

異なる立場ながら、日々「いのち」と向き合っている講師の思いや考えをじっくりと聴いてもらい、自分のこととして考えてもらいたい。人生のヒントになることが見つかるかもしれないし、将来、医師や看護師などの医療従事者を志す生徒が出てくるかもしれない。日常生活の中で活かすことのできるものを見つけてもらえたらそれで良いのではないだろうか。そんな思いから始まった企画です。

令和5年度終了時点で13年が経過し、都内57校、千葉県内1校、埼玉県内1校、合計59校で19,000人あまりの生徒さんに「いのち」について考える機会を提供して参りました。コロナ禍の中でも着実に活動を継続し、令和4年度には小笠原村の2中学校を対象とする完全リモート授業も展開した実績を有します。令和6年度も実施の方向で検討しているところです。

『いのちの授業』のご紹介、授業の実施、お問い合わせについて
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本日午後、5~6時限目に小金井市立南中学校で今年度最後の「いのちの授業~がんを通して」を実施しました。

10月に実施した2校では、吉野ゆりえさんの過去の授業映像に付いている音声が聴き取りにくいという先生方からのご指摘があったため、今回は字幕を入れました。

また、技術科の先生が、パソコンのイヤフォンジャックから体育館のスピーカーに直接出力できるようにしてくださっていました。

結果的に、生徒さんたちの理解度も格段に上がったのではないかと思われます。

今日一番感動したのは、質問コーナーで感想を述べてくれた生徒さんが2名いたことでした。

3年生の男子生徒は、「志望高校のことでの悩みがあるのだが、吉野さんの話を聴いて勇気づけられたので感謝したい」と話してくれ、3年生の女子生徒は、「将来医療系の仕事に就いて他人の役に立ちたいと思っている」と決意表明をしてくれました。

また、授業最後の講師からのメッセージ部分で、吉野さんは常に「明日死ぬかのように生き 永遠に生きるかのように学ぶ」というガンジーの言葉を自分の解釈を加えながら紹介してくださっており、今回も映像でではありますが、そのメッセージを生徒さんたちに聴いてもらいました。

何と、「今日はありがとうございました」という吉野さんの言葉の後に拍手が沸き起こったのです。

思わず熱いものが込み上げてきました。

吉野さんがお亡くなりになってから3回目の授業を迎え、吉野さんご不在の授業として最善のものを提供すべく臨んだつもりでおり、それが生徒さんたちに伝わったような気がしています。

大変残念だったのは、ビデオ撮影を学校側が忘れてしまっており、今日の授業が映像として残らなかったことです。

今日の会場での直前準備に追われ、確認しなかったことを私の方でも深く反省しています。

今年度の授業は、医療従事者側講師の久住英二さんや、協賛企業である大塚製薬株式会社のご担当者からの多大なるお力添えをいただき、何とか無事に終了させることができました。

来年度はどうしていくのか? そのことについて近々打ち合わせをすることになります。

方向性が定まりましたら、お知らせしたいと考えております。

本日は、先週の練馬区立貫井中学校に続いて荒川区立第五中学校での「いのちの授業~がんを通して」を実施しました。

体育館が京成電鉄の高架線路脇に建っている関係上、3分に1回程度「ガー、ガタンゴトン」という音が聞こえてきます。

先週課題として残った音声については、大塚製薬株式会社にもご協力いただき、小型スピーカーをご持参いただいたのですが、直前の会場テストでは、学校側にご用意いただいたスピーカーが最適であることが分かり、そちらの音声をマイクを通さず聴いてもらうことで進めました。

全体的には、3年生の男子生徒が活発でよく反応してくれたため、スムーズに進めることができました。

ただ、映像が途中で数秒間止まったりというハプニングもありましたので、次回11月の授業に向けて再調整したいと思います。

何と、授業後に給食をいただきました。

私が中学生の時には給食ではなく弁当持参でしたので、小学校時代の記憶しか残っていませんが、給食も随分と進化してきているようで、大変おいしくいただきました。

次回今年度最後の授業は、11月12日(土)小金井市立南中学校で実施します。

準備を整えたいと思います。

吉野ゆりえさんが「いのちの授業~がんを通して」でお話しになっている映像をYouTubeにアップさせていただき、在りし日のご雄姿を多くの方々に観ていただこうと考えていることを先日お話しさせていただきました。

「いのちの授業~がんを通して」本番への準備、その他ロハス・メディカル関連の業務等で、まだ準備ができずにおります。

まずは、作業が遅れておりますことをお詫び申し上げますとともに、決して忘れているわけではございませんので、少し気長にお待ちいただけますようお願い申し上げる次第です。

本日、吉野ゆりえさんが亡くなってから最初の授業を練馬区立貫井中学校で行いました。

8月末に授業関係者で打ち合わせを実施し、2学期3校での実施方針を検討しました。

これまで、約半分の時間を担当していただいていた、いわば「いのちの授業~がんを通して」のメインキャストであった吉野さんが亡くなり、その部分をどう展開するのかが最大の課題となったことは言うまでもありません。

幸い、各校に吉野さんの訃報を連絡し、予定していた授業内容とは大きな変更点が出ることへのご理解を求めた際に、学校との間で問題が発生することはありませんでしたが、実施側である私たちは途方に暮れていたというのが本当のところです。

結論としては、これまでの授業映像の中から、吉野さんにフォーカスしたシーンを選び、本当に必要な部分を短い映像に編集し、適宜私が補足説明を加えるということになりました。

今日の授業では、これまで吉野さんご本人に直接お話をしていただいていた第二部「がんを経験して」をその形式で実施しました。

授業の進行そのものに大きな不手際があったとは思いませんが、映像に付随している音声がかなり聴き取りにくかったようです。

映像を観てもらう狙いは、直接にではないにしろ、吉野さんからのメッセージを生徒さんたちに聴いてもらい、感じてもらい、考えてもらうことですので、音声は極めて重要な要素となります。

学校の体育館の音響設備上致し方のない部分も残りはするのですが、今日の授業後関係者で改善策を検討し、可能な限り善処したうえで来週の土曜日、10月15日荒川区立第五中学校での授業に臨むこととしました。

練馬区立貫井中学校の生徒さんたちは、事前訪問で授業を見せていただいた時にも非常に熱心であったのと同様、今日の授業に対しても積極的かつ真剣に取り組んでくれましたので、それが大きな助けとなりました。

吉野さんがいらっしゃらない授業を初めて経験して複雑な心境ながら、今日実施できたことで少しホッとしたというのも本音です。

今年度の残り2回、吉野さんの分も精一杯頑張りたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

皆様

大変に悲しく、残念なお知らせをさせていただくこととなってしまいました。

6年間にわたり「いのちの授業」の患者側講師をお務めいただいておりました吉野ゆりえさんが、7月30日(土)にお亡くなりになりました。

私たち授業関係者にとりまして、断腸の思いですが、吉野さんのこれまでのお力添えに深く感謝するとともに、心よりご冥福をお祈り申し上げたいと思います。

サルコーマ(肉腫)という希少がんの告知を受け、5年生存率7%という状況をも乗り越えて、様々な活動を展開されながら今年の2月に11年生存を達成されたのでしたが、今年に入ってからは体調のお悪い日が多かったようです。

今年5月、国分寺市立第二中学校では酸素ボンベを携帯のうえ授業をされたこと、6月の羽村市立羽村第二中学校では、ドクターストップにより病室からのスカイプ中継による授業となったことは既にご報告させていただきましたが、その後も入院治療を続けてこられていました。

2学期に入ってから実施される授業でもご一緒できると信じておりましたが、かなわぬ願いとなってしまい、残念で仕方がありません。

吉野さんが、毎回授業の最後に生徒さんたちへのメッセージとして伝えてくださっていた「明日死ぬかのように生き永遠に生きるかのように学ぶ」というガンジーの言葉、吉野さんご自身の生き方を象徴するものだったのだと思います。

吉野ゆりえさん、本当にありがとうございました。

どうぞ、安らかにゆっくりとお休みください。

私たちは、決してあなたのことを忘れません。

7月9日(土)に実施予定であった練馬区立貫井中学校での授業は、諸般の事情により10月8日(土)に変更となっておりますので、ご連絡申し上げます。

ご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願い申し上げます。

本日、今年度2校目に当たる羽村市立羽村第二中学校での授業を実施しました。

本来なら、実施予告を入れるはずだったのですが、少々バタバタしていたことから実施報告のみになりました。

と言うのも、実は先週の金曜日に吉野さんが緊急入院され、今日の授業に参加できるかどうか微妙な状況にあったからです。

ご本人は参加の方向で検討され、私の方でも校内移動用の車いすを業者から調達するなどして準備を進めたのですが、今週木曜日の午後にドクターストップがかかり、学校を訪問しての参加はかなわないこととなってしまいました。

今週のはじめから、過去に実施した授業のDVDを使うことも考えつつ、もし吉野さんが参加されない場合はどうするかを検討していましたが、ドクターストップがかかった時点でご本人から「Skypeで病室から参加できないだろうか」とのご提案がありました。

急遽Skypeのアカウントを取り、まず私のオフィスと吉野さんの病室との間での通信実験を試みたところ、何とかなりそうなことが分かりました。

実施校の副校長先生とも電話で何度もやり取りをして準備を整えていただきましたが、本当にうまくいくのかどうか、やってみないと分からないという不安な気持ちは残っていました。

通常は、スライドを使いながらご本人がその場で直接お話しになるわけですので、同じような状況を作り出すために、PCモニターを2分割してスライドとご本人のライブ映像の両方をPCから出力しプロジェクターを通してスクリーンに映し出すことにしましたが、その最終実験は今朝9時前からの会場における最終準備段階での実施となりました。

まず、Wi‐Fiによる体育館と病室間での通信が可能であることを確認した後(うまく繋がった時は本当にホッとしました)、プロジェクター映像の調整、音量調整、吉野さんとの最終打ち合わせ等、通常よりも確認項目が多く、かなりドキドキしながらの準備となりましたが、久住さんがサポートしてくださったため、ほぼ予定時間の範囲内でセッティング完了となりました。

授業の内容はこれまでと変わらないものの、吉野さんご本人がその場にはいらっしゃらないという状況のなか、生徒さんたちにも吉野さんの今のお姿が強い印象を与えたようで、変な話ですが、その場にいらっしゃる時よりもよく伝わっていたような気がしました。

生徒さんたちは、集中して吉野さんの話に耳を傾けてくれましたし、質問も各学年から満遍なく出され、今日はすべての質問が吉野さんに向けて発せられたものだったことも、これまでになかった特筆すべきことでした。

吉野さんが病室からでも参加の意思を表明してくださり、お体がきついなか最後までお務めくださったことに心から感謝したいと思います。

1学期での実施は今日で終了しましたが、今後実施する際に吉野さんがどのようなご容態であるのかは、その時になってみないと分からない部分がありますので、今日の実施形態も念頭に置きつつ、2学期に向けての準備をしていきたいと考えております。

今後とも引き続き皆様のご支援をお願い申し上げます。

今日5月9日(月)は、朝から次の実施校である羽村市立羽村第二中学校を訪問し、授業見学、会場・機材チェック、打ち合わせをしてきました。

「いのちの授業~がんを通して」関係者の方々も口々にお尋ねになるのが、「羽村ってどの辺ですか?」という問いです。

青梅線の羽村駅が最寄り駅になりますが、立川~青梅間で見ると、立川から青梅に向かって3分の2に相当する位置と説明したら分かりますでしょうか?

青梅線沿線では、昨年度実施した昭島市立多摩辺中学校の最寄り駅が拝島駅ですので、立川~青梅間の中間地点までは行った経験がありますが、これまでで最も西寄りになるだろうと思います。

8時45分を目途にお邪魔することにしていましたが、電車が遅れる可能性等もあるので、6時30分には自宅のあるJR総武線市川駅で乗車し、御茶ノ水駅で中央線快速に乗り換え、さらに立川駅で青梅線に乗り換えるという、私にしてみると結構な距離移動となりました。

3月に実施希望聴き取りとご挨拶のためにうかがった時はアポが11時だったため気づきませんでしたが、通勤・通学時間帯の青梅線は満員状態になるのを見て少々驚きました。

青梅から立川に到着する電車にもたくさん人が乗っていますし、青梅に向かう電車も立川から先でどんどん混んでくるようです。他には交通手段のない方も結構いらっしゃるのかもしれないですね。

というようなことを考えながら、約束の時刻よりも少し前に学校に到着。月曜の朝一番ですから、やはり朝礼中で、5分程度校長室のソファで待たせていただくことになりました。

校長先生とは前回もお話をさせていただいていますが、副校長先生の異動があったため、ご挨拶を兼ね最初に少し打ち合わせをさせていただきました。

その後、1時間目は各クラス道徳の授業で体育館が空いている状況でしたので、まず会場・機材チェックを実施しました。

生徒数が600名近い学校ですので、スライドが見えるかどうかと、生徒さんの配置が最大のポイントですが、どちらも問題なくクリアできそうなことが確認でき、安心しました(前回訪問時に体育館の上部から中の様子は確認できましたが、実際にフロアに立ってみないと分からないことがたくさんありますので)。

2~3時間目は、各クラスの授業を5分程度ずつ見せていただきました。

当然と言えば当然ですが、真面目に授業に取り組んでいることが確認できましたが、校長先生のお話では欠席する生徒が多いということでした。

少人数で展開している授業もありますし、移動教室での授業ですとあまりよく分からないですが、クラス全体が自分の教室で授業を受けているのを見ると、特に3年生では欠席数が多いことが分かりました。

せっかくの機会ですので、当日はできるだけ休まないで「いのちの授業~がんを通して」を受けてほしいですが、土曜日実施でもあり、普段休みがちな生徒さんは出てこないのかもしれません。

もちろん校長先生とは前回訪問時を含めきちんとお話をさせていただいていますが、今日の会場・機材チェックと授業見学において直接的にご対応くださったのは副校長先生でしたし、基本的に副校長先生を窓口として進めさせていただくことになるようですので、クラス担任等、他の先生方が「いのちの授業~がんを通して」をどのように受け入れてくださっているのか、少々心配なところでもあります。

実施まで1カ月少しの時間がありますし、先週土曜日の授業で字が小さ過ぎるスライドが数枚あることも分かりましたので、余裕を持って準備に取り組んでいきたいと思っています。

何よりも、吉野さんの体調のご回復をお祈りするばかりです。

本日、5月7日(土)、国分寺市立第二中学校で本年度最初の「いのちの授業~がんを通して」を実施しました。

生徒数は約340名と、ちょうど良い規模でした。

事前に授業を見せていただいた際に書いた通り、非常に真面目な生徒さんたちで、話をしっかり聴いてくれましたし、質問も各学年から出され、充実した時間になったと思います。

これまでの授業と大きく異なったのは、吉野さんが治療中のため入院中の病院から駆け付けてくださったこと、決してがん患者には見えないくらいお元気なお姿で生徒さんの前に立たれていた方が、今回は酸素ボンベを携帯し酸素吸入をしながら座ったままお話しになったことでした。

生徒さんたちにとっても、今回のお姿は相当に訴えかけるものがあったのではないか、と思っています。

これまでは、おそらく生徒さんたちが想像していたよりもずっとピンシャンしたお姿に、病気と闘いながら様々な活動に取り組んでいらっしゃる現実やそれを支えている吉野さんの思いが伝わりきらない部分もあったかもしれませんが、今日の生徒さんたちは、吉野さんのお話をより現実味のあるものとして聴いてくれたような気がしています。

次回は、6月18日(土)、羽村市立羽村第二中学校での実施となります。

「次がどうなっているかは分かりません」というようなことを私に囁かれましたが、きっともっとお元気なお姿でご登場いただけるものと信じています。

来週の月曜日、5月9日に授業見学と会場・機材チェックのため同校を訪問することになっています。

ご報告が遅くなりましたが、1昨日の4月18日(月)に国分寺市立第二中学校を訪問し、授業見学と会場・機材チェックを行いました。

1時間目開始の8時45分に合わせて訪問の予定でしたが、少し早い8時35分に学校に到着しました。

まだ朝礼中でしたので、校長室のソファーで待たせていただきましたが、朝礼が長引いたらしく、校長先生が戻ってこられたのは9時近くでした。

1時間目に体育館での会場・機材チェックを実施する予定にしていましたが、2年生が学年集会をしているとのことで、終わり次第そちらを使わせていただくこととし、当日の授業準備等を直接担当される先生と少し打ち合わせをさせていただきました。

その打ち合わせが終わっても2年生の学年集会は続いていたのですが、校長先生のご判断で体育館へと移動させていただき、持ち込んだPCと学校側が用意してくださったプロジェクターを使用してスライド試写に入りました。

とても鮮明に映し出されることが分かりましたので、会場を可能な限り明るい状態にしたまま授業ができそうです。

2~3時間目は各クラスの授業を見せていただきました。

どのクラスもビックリするくらい真剣に授業に取り組んでおり、当日も一所懸命に話を聴いてくれるだろうという確信が得られました。

新年度になり、「いのちの授業~がんを通して」ご担当の先生が交代されたりもしているのですが、学校全体で準備に取り組んでくださっている様子がうかがえ、こちらも気を引き締めて臨むべく、万全の準備をしていきたいと思っているところです。

授業は、GW明けの5月7日(土)2~3時間目(9時45分~11時35分)で実施いたしますので、興味がおありの方はご覧いただければ幸いです。

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