いのちの授業〜がんを通して

「いのち」の大切さや自分の生き方を考えてもらうきっかけづくりとして、
中学生を対象に、医師と患者(元・患者)の2名をメイン講師として平成23年度から実施している授業です。

異なる立場ながら、日々「いのち」と向き合っている講師の思いや考えをじっくりと聴いてもらい、自分のこととして考えてもらいたい。人生のヒントになることが見つかるかもしれないし、将来、医師や看護師などの医療従事者を志す生徒が出てくるかもしれない。日常生活の中で活かすことのできるものを見つけてもらえたらそれで良いのではないだろうか。そんな思いから始まった企画です。

令和5年度終了時点で13年が経過し、都内57校、千葉県内1校、埼玉県内1校、合計59校で19,000人あまりの生徒さんに「いのち」について考える機会を提供して参りました。コロナ禍の中でも着実に活動を継続し、令和4年度には小笠原村の2中学校を対象とする完全リモート授業も展開した実績を有します。令和6年度も実施の方向で検討しているところです。

『いのちの授業』のご紹介、授業の実施、お問い合わせについて
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皆様 こんにちは

全国で猛暑が続いておりますが、お変わりありませんでしょうか?

前回に続き、1学期実施校の事後アンケート自由記述欄から、6月16日(土)実施の東大和市立第一中学校のものをご紹介いたします。

3学年分ありますので、かなり長くなりますが、お付き合いのほどをお願い申し上げます。


「事後アンケート」自由記述欄から
※標準的な表記を採用するため、生徒自身が書いた「かな」や「漢字」を一部修正してあるとともに、日本語表現として標準的でないもの、句読点も加筆・修正してあります。

東大和市立第一中学校(平成30年6月16日実施)
I組2年女(特別支援学級)
がんのことを聞いて、私は、がんってそんなに重い病気なんだなぁと思いました。私は心臓の病気があるので、阿南先生の気持ちも分からなくはないと思いました。

1年女
私が今生きているということは、決して当たり前ではないということが本当によく分かりました。生きている時間を大事に使おう、と思うことができました。

1年女
今回の授業を通して、生きることの難しさ、生命の尊さについて考えることができました。

1年女
すごく不思議な気分になった。今生きているのがすごく幸せで、家に帰ったら大好きな家族がいて、友達と笑っていられる、そんな暮らしができるのは、みんなで支え合って、助け合って生きているからだと思った。

1年男
私も一度大きな病気を経験し、とても不安だった時期があるので、阿南先生の話で泣きそうになってしまいました。これを機に、家族について考えてみようと思います。本当にありがとうございました。

1年女
命があっても、いのちが駄目だったら生きたくない、そう思わせなくしてくれたこと。患者の方の意志の強さを感じた。

1年女
いのちと命で意味が違っていて少しビックリしました。生きていることが当たり前ではないことを改めて実感できたし、知ることができました。

1年女
生きられるだけでいい、でも、それと引き換えに今までの生活ができなくなる、病気は大変。

1年女
やはり、大事なものは、なくなってから気づくものなのだと思った。いくら健康であるからといって、その次の日に必ずしも生きているということではないから、後悔しないように、1日1日を大切に、周りの人と関わりながら生きていこうと思った。

1年男
がんは、治すことがベストではないと言っていたけど、治すことをしなかったら、どんどん広がっていきそうで怖いと思う。

1年女
がんになって、苦しんで、治して、できなくなるものがあったとしても、生きていくことができるのが凄いと思いました。まだたくさんがんにかかっている人がいるけれど、その人たちも頑張って努力してがんに立ち向かうんだなぁと思いました。

1年女
私が心に残ったことは、「自分が明日生きているのか分からない」ということです。怖いけど本当にそうだなと思いました。すごく貴重な経験になりました。もっと命について考えてみたいと思いました。

1年女
命はものすごく大切にしたいと思いました。大切にしても病気にかかることなどあると思います。でも、生きられるなら生きていたいと思いました。

1年男
がんのことを聞いて、がんになったら大変が多くてとっても恐ろしい病気だと、改めて感じました。もし自分ががんになったらどうしよう、ということをつい考えてしまうことが、この授業を終えてから増えました。でも、がんになっても、この授業を思い出してみればきっと大丈夫だと思いました。この授業で学んだことを忘れずに、生きていきたいと思いました。

1年男
いのちがどれだけ大切なのかを考えて生活しようと思いました。母が産んでくれて家族が育ててくれたことを感謝して、恩返しできるように生きようと思いました。どんなことがあっても自分の命は大切にしようと思いました。

1年女
歩くのが難しくなったりした阿南さんは、まだ自分でできることを探して、真っすぐ生きているっていうのが凄いと思いました。私も、自分にしかできないことがいっぱいあると思いました。

1年女
いのちの授業を受けて、受ける前よりも命について考えが変わったと思います。生きていることが当たり前ではなくて、本当に命を大切にしたいと思いました。そして、今も後遺症が残っていても、強く自分の体験を色々な人に伝えているのは、凄く勇気のいることだし、本当に素晴らしい考えだと思いました。

1年女
いのちの授業をして一番思ったことは、病気になってもあきらめないで、自分が何かしらできるものがあるか探すことが大事、ということを学んで、つらかったと思うけど、あきらめないことは大切だと思った。

2年女
私は、まだ自分にできることが分からないので、これから探してみようと思いました。

2年女
命があるだけで幸せ、というのが話を聴いててよく分かりました。生きていることが当たり前だとは決して思いません。でも、明日があるなら、1日をしっかり幸せに生きたいと思いました。

2年女
もうちょっと人に優しくしようと思った。

2年女
がんについて知らないことがたくさんあり、とてもびっくりすることもありました。そして命の尊さについてよく分かりました。この後、家族に話して分かってもらいたいです。

2年女
明日絶対に生きているか分からないと思うと、1日1日を大切に過ごそうと改めて思った。また、今生きていることは凄いことだと思った。

2年女
いのちはとても大切。がんにかかっても、自分の気持ちの持ち方で生き方が変わることを学んだ。

2年男
がんは恐ろしい病気だと思うけれど、それを通して命の大切さについて考えることができるということに気づいた。それは自分がかかるだけでなく、元患者さんの話を聞けたりすることによって達成できた。今日の講演では、様々な話を聞けただけではなく、自分でも質問することができてよかった。

2年男
命はいつ終わるか分からないから、今できることを今やるようにしようと思った。

2年男
手術の副作用が大きくても、自分ができることを見つけてやるということが素晴らしいと思いました。

2年女
前よりもできないことが増えて、生きなければよかったと思うほどに落ち込んでいる時に、生きる意味を見つけられるのは凄いなと思いました。

2年男
この世界には、生まれたくても生まれられない人もいる。生まれたとしても、病気で死んでしまう人もいる。手術を受けて、今までできたことができなくなってしまうという人がたくさんいる。それを考えると、命とはとても大切ではかなく終わるものだと思うと悲しい。

2年女
自分の命が今あることがありがたく思えた。もっと毎日を楽しく過ごしたいと思った。また、身近な人ががんになってしまったら、今日の話を話したい。

2年女
自分の命もいつ尽きるか分からないので、命が疲れたと言うまで、毎日を大切にしていこうと思いました。

3年女
今を大切に生きていきたいと思った。朝起きて生きていたら、生きていてありがたいと思えるようになった。

3年男
生きるということは大変。

3年女
1人の命でも、たくさんの人が関わってくるということが分かった。

3年男
がんで、絶対死ぬとは限らない。

3年男
命はつくるのは難しくて、命を奪うのは簡単だと思うから、その命を大切にしたいと思った。

3年男
いのちについては、一生考え続けなければいけないものだと思う。

3年男
生命とは、いつか絶えるもので、それまでの間を精いっぱい生きようと思った。

3年男
1つしかない命をどのように生きていくかが重要だと思った。その周りの人は、病気についてもっと知る必要があると思った。

3年男
病気って嫌だなって思ってたけど、病気になって生活は不自由になるけど、色々気づけることもあっていいなと思った。

3年男
命って大切だと思った。1人1人やれることが違うなって思った。

3年女
がんになると、つらいことがたくさんあるけれど、その先どう生きていくかは、自分の考え方で変わっていくんだと知り、凄いなと思った。私も、話をしてくれた人のようになりたいと思った。

3年女
生きたくても生きることのできなかった人や、1日1日を一生懸命生きている人がこの世の中にいることを考えながら、これから生活しようと思います。

3年女
もっと家族とかを大切にしようと思った。

3年
努力をしてあきらめなければ、いつか良いことがあると分かりました。けど、私は何のために生きていればよいのか分かりません。

3年男
生命というのは、誰しも限りのあるもので、それをどのように過ごしていくのかが何より大切なのだろうと思いました。

3年男
実際がんになった人の話を聴き、失われるものは多くても、そこから新たな道を開けることを教えてくれた。

3年女
がんは治るものだと知れた。後遺症が残ってるなか、夢に向かって一生懸命な姿がとてもかっこいいなと思った。

3年女
命一つひとつの重さや、人の心について深く触れられた気がしました。

3年女
一日一日を大切に生きようと思った。もし、将来がんとか重い病気になったとしても、阿南さんの「未来は自分で変えられる」という言葉を思い出して、前向きに治療に臨めると思う。

8日の水曜日に、関係者で1学期総括および2学期打ち合わせを実施いたします。反省点を活かし、さらに質の高い授業を提供できるよう、一同努力していく所存ですので、変わらぬご支援をお願い申し上げます。

皆様、こんにちは。

まずは、今回の「西日本豪雨」で被害に遭われた皆様に心からお見舞いを申し上げます。

それにしても、この暑さは何なのでしょうか? ここ数年毎年のように猛暑日が続くような状況が起こっており、ある程度は慣れっこになっているとは言え、我々が昔社会科の授業で習った「日本は大部分が温帯の国」というのは、もはや全くと言ってよいほどに当たっていないような気がします。

30代の後半を中米で過ごした私にとって明確に認識できるのは、「日本はもはや亜熱帯の国」であるということです。梅雨にしても、私が子どもの頃は、本当に嫌になるほど毎日シトシトと雨が降ったものでしたが、今や熱帯や亜熱帯の雨季のごとく、ずっとは降らないけれど降り始めたら豪雨になる、というのが日常化しているように思えます。

さて、前回の記事では6月9日実施の中野区立緑野中学校と16日実施の東大和市立第一中学校の生徒アンケートの結果をお伝えしました。東大和市立第一中学校では、2年生が事後アンケートを授業日当日に実施してしまった可能性があることもお伝えしましたが、学校側への調査の結果、「連絡不足もあり2年生は当日実施でした。しかし、設問7については週明けに改めてアンケートを取り直しをしています。」との回答が返ってきました。設問7というのは『「いのちの授業~がんを通して」を受けた後で、授業のことを誰かと話しましたか?』というもので、「(1)家族と話した (2)友達同士で話した (3)学校の先生と話した (4)その他<誰と話したか( )に書いてください>(     ) (5)誰とも話していない」から当てはまるものすべてに〇を付す、というものです。

この部分は週明けに最後取り直している、とのことでしたので、前回ご紹介した通り、2年生全クラスを有効回答数に含めたものを正規の結果とさせていただきます。

今回の記事では、自由記述欄から目を引いたものをご紹介いたします。かなり長くなりますので、まずは初回実施の中野区立緑野中学校のみご紹介いたします。3年生のみ対象でしたので、当然コメントも3年生のみですが、生徒さんたちがどのようなことを感じたのか、共有していただけますと幸いです。

「事後アンケート」自由記述欄から
※標準的な表記を採用するため、生徒自身が書いた「かな」や「漢字」を一部修正してあるとともに、日本語表現として標準的でないもの、句読点も加筆・修正してあります。

中野区立緑野中学校
3年男
自分が今普通に生活できているってとてもありがたいことで、食事ができるのも勉強できるのも必ず誰かの支えがあって成り立っているということ。将来自分ががんになった時、苦しい思いをしてもいいから生きたいと思えるような人間関係をつくっていきたい。

3年女
がんはいつなるかが分からないから、怖いなって思います。また、生きていることは当たり前ではないと思うので、病気以外で、交通の安全などをちゃんと守ろうと思いました。

3年女
命の大切さや、今元気に生きていることのありがたみが分かった。つらい時は、周りの人にもっと頼ろうと思った。

3年女
がんは、体力的、精神的にもとてもつらいんだなと思いました。もし周りがなってしまったら、前向きな風に接していき、将来自分がもしなってしまったら、今日のことを思い出したいです。

3年男
いのちは当たり前にあるものと思わないで、自分にできる、自分ができることを探していきたいと考えました。

3年女
病を持ってしまっても、自分次第でそれを幸せと考えるのか不幸として考えるかが変わるんだなと思った。嫌だと思うことがあっても、自分にプラスになると考えて生活していきたい。

3年女
いつ何が起きるか分からないということ。世の中には困っている人が多くいるということが分かったので、今度ボランティアみたいなのがあったら、参加してみようと思いました。

3年女
誰でもいつ病気になるか分からないから、もしそうなっても後悔しないようにしたい。だから、日頃から他人も自分も大切にしようと思う。

3年女
いつ誰が急に病気になってしまうかも分からないので、誰かといれる時間を大切にしようと思いました。

3年女
命の尊さや生きようとする姿勢について改めて考え直す機会になりました。また、「がん」という病気の恐ろしさを感じる機会にもなりました。

3年女
私たちは、「生きる」ということは当たり前だと思っていて、中学生ではそうそう死なないだろうと思っていましたが、授業を受けて、私は改めて命の大切さを知りました。教えてくださり、ありがとうございました。

3年男
いのちと生命の違いや、がんの大変さについてよく学ぶことができて、生命の大切さが分かった。今回学んだことを忘れないようにしたい。

3年男
おじいちゃんが、がんで亡くなりましたが、「仕方ない」とずっと言っていました。僕もおじいちゃんのように命を大事にし、やり尽くしていこうと思います。

3年男
いのちと命について、しっかり考えてみようと思った。

3年男
今日自分が生きているのは当たり前ではなく、いつ死んでしまってもおかしくないことが分かったから、自分にできることを考えて毎日を精いっぱい頑張っていきたい。周りの人に感謝をしていきたい。

3年男
がんは命を失う危険のあるとても危ない病気だけど、なることが必ずしも悪いわけではないんだなと思いました。

3年女
私の母は、よく「生と死」について語ることがあります。そのため、命の講演を聴いて、より深く生きているということについて考えさせられました。人間はいつ死んでもおかしくないということが分かり、1日1日をもっと大切にしたいと思いました。

3年女
命がとても大切で、今生きていることとか、病気にかからないで健康に生きていることに改めて感謝。がんになっている人が、しっかりと自分と向き合い、前向きに暮らしていたから凄いと思いました。自分も、そこで立ち止まるんじゃなくて、前を向きたいと思いました。

3年女
私は、母から「今生きていられるのは当然ではない」とよく言われています。ですが、母の言う当然というのは、きっと、アフリカの子どもたちや、難民キャンプで過ごしている子どもたちだったと思います。正直自分も、そのように勝手に思い込んでいました。今回の授業を受けて、私の考えていた「生きること」ということは、とても軽く、甘い考えだと気づきました。日本国内にも「生きることが当然でない人」がたくさんいると実感し、これからはそのような人々を少しでも救えるように、手伝っていきます。

3年女
"がん"というものは、とてもつらい病気だし、自分の人生があっと言う間にひっくり返ってしまうものだけれど、阿南さんのように必死に頑張れば、今までよりももっといい人生に変わるものなんだなと思いました。

3年女
がんを患った後でも、がんになってからの自分の方が好きと言えるのは素敵だなと思いました。私がもしがんになったら、親しい人ががんになったら、「がんのせいで」といつまでも憎んだりネガティブになったりせず、どう共存していくか考えられるような人になりたいです。

3年女
今の私にしかできないことを探そうと思いました。「部屋がきれいな人=心がきれい」と信じて頑張りたいです。

3年女
私の家族はほとんどガンで亡くなっているので、遺伝があるのか気になった。今、私のおじいちゃんのガンが再発してしまったので、治ってほしいと思った。

次回の記事では、東大和市立第一中学校の自由記述欄コメントをご紹介いたします。

皆様 いかがお過ごしでしょうか?

何か急激に暑さが押し寄せてきて、体調がいま一つという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
 
ワールドカップサッカーで日本は決勝トーナメント1回戦で惜敗していましましたが、どのチームが栄冠に輝くのか行方が楽しみなところであり、一方でウィンブルドンのテニスが始まったり、夜のNHKが通常の番組をやらないのでいま一つ楽しくない私であります。

さて、標記の件、順にグラフを掲載させていただきます。

まずは、6月9日(土)に実施した中野区立緑野中学校の結果です。

既にご説明した通り、こちらの学校では、来年度区が推進している「がん教育プログラム」が回ってくる前に卒業してしまう3年生のみが対象となっています。

中野区立緑野中学校結果.png

事前と事後では、かなり生徒さんの意識に変化の見られることが分かると思います。

続いて、6月16日(土)に実施した東大和市立第一中学校の結果です。

こちらは全校生徒約450名が対象でしたが、2年生4クラスのうち3クラスで事後アンケートを指定したタイミングで実施していただいていない可能性があります。とりあえず、2年生全クラスを有効回答数に含めた場合のグラフを表示いたします。

東大和市立第一中学校結果.png

こちらの学校でも、事前と事後で生徒さんの意識がかなり変化したことが分かるかと思います。

これらの結果を踏まえ、近々1学期の総括会議を関係者で開き、2学期実施3校に対する準備作業に入って参ります。

ちなみに、明日は9月15日(土)に実施する、埼玉県三郷市立瑞穂中学校への事前学校訪問を実施いたします。

引き続きご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

皆様、安定しない天候が続いておりますが、お変わりありませんでしょうか?

本来ですと、6月5日に記事の更新をしなければならなかったのですが、少々事情があり、パスさせていただきました。

と申しますのも、6月1日(金)午後から8日(金)午前まで、入院する羽目となってしまったためです。

9日(土)には今年度最初の「いのちの授業~がんを通して」が控えておりましたので、8割がたこの日の授業への参加は不可能と思われ、講師お二人や大塚製薬関係者の方々に多大なご迷惑をおかけしてしまうことへの申し訳なさでいっぱいでしたが、何とか前日の午後に退院でき、無事に授業の進行役を務めさせていただくことができました。

が、7日(木)にアポ取りをしてあった東大和市立第一中学校への事前学校訪問は断念せざるを得ませんでした。急遽、授業実施日16日の前々日、14日(木)午後に訪問させていただき、一応格好はついた形となりました。

さて、9日の授業は、中野区立緑野中学校で実施しましたが、以前にも書かせていただいた通り、3学年の生徒さんのみを対象としたプログラムとなりました。

中野区では、区の方で「がん教育」を推進しており、緑野中学校へは来年度その割り当てが来るそうですが、その機会を得ずに卒業してしまう現3年生のために我々の企画を採用していただきました。

全体で80名程度の生徒さんたちがコの字に座り実施されましたので、場所こそ教室ではなかったものの、正に普段の授業の延長という感が強かったように思います。

放送設備がない場所であったため、ポータブルスピーカーを利用しましたが、残念ながらマイクが2本しか使用できず、「質問タイム」でのマイクバトンに支障があったように感じています。

生徒さんたちは、とても真剣に私たちの話に耳を傾けてくれましたし、それなりに質問も出はしましたが、女子生徒の積極性がいま一つでした。

16日実施の東大和市立第一中学校では、通常通り全校生徒対象の「道徳授業地区公開講座」として実施され、各学年4クラスずつプラス特別支援学級の生徒さんたちを加えた、約450名が対象となりました。

先生方の中には、きちんと話を聞けるか心配されていらっしゃる方もあったようですが、授業自体は何ら問題がなく進んだと思います。

ただ、「質問タイム」では最初の1人がなかなか出て来ず、思わず私の方で裏の手を使い場を繋ぐこととなりましたが、その後は比較的すんなりと手が挙がり始め、マイクバトンの効果も充分にあったように思います。

アンケート結果がどのようなものになるか、まだ実施校から事後アンケートは届きませんが、楽しみにしております。

次回実施は2学期になりますので、1学期2校の総括会議を早目に実施し、さらに高いクオリティーを目ざしていきたいと思います。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

皆様、こんにちは。

夏でもないのに暑い日が続いておりますが、体調を崩したりはされていませんか?

先週、5月14日(月)の午後に中野区立緑野中学校を事前訪問しました。

訪問の目的は、授業見学と会場・機材チェックです。

各学年3クラスずつ、全校生徒数285名の小規模校ですが、「いのちの授業~がんを通して」の対象は3年生のみ81名です。

当日6時間目には体育祭の結団式が予定されていましたので、5時間目に1クラスあたり5~10分授業を見せていただき、残りの時間20分程度担当の先生と事前・事後学習のすり合わせをしました。

授業は、国語・社会・美術を見せていただきましたが、クラスによって色々と特徴があり興味深く感じました。

どこの学校でもそうなのですが、私が案内役の先生と一緒に教室に入っていくと、「誰この人?」みたいな反応を示すクラスがある一方、元気に「こんにちは」と挨拶してくれるクラスもあります。

緑野中学校でも、3クラスそれぞれが違った反応を示してくれ、「いのちの授業~がんを通して」当日の参考になりました。

担当の先生は体育担当の方ですので、6時間目は体育祭の結団式にかかりきりとなり、会場・機材チェックには別の3年生担当の先生が立ち会ってくださいました。

こちらも8年目を迎え、初めて行く学校であっても大体の勝手は分かるようになっていますので、大きく立ち会いの先生のお手を煩わせることなく淡々と確認作業を実施いたしました。

社に戻ってから、その状況報告と質問事項をメールで送らせていただき、現在回答を待っているところです。

いよいよ「いのちの授業~がんを通して」2018年度版がスタートいたします。

皆様、こんにちは。

今日はGWの終盤にさしかかっていますが、5月1日(火)と2日(水)に有休を入れ、4月28日(土)から9連休という方もいらっしゃるのでしょうか?

私は、カレンダー通りの勤務ですので、5月3日から明日までは出社しませんが、趣味で嗜んでいる剣道の方では指導している子どもたちの大会が近いこともあり、特別稽古が入ったりで結構忙しくしております。

話がそれましたが、1学期実施2校、中野区立緑野中学校第3学年生徒(6月9日)、東大和市立第一中学校全校生徒(6月16日)への事前学校訪問日程が決定し、準備を進めているところです。

中野区立緑野中学校へは5月14日(月)に、東大和市立第一中学校へは6月7日(木)にお邪魔させていただくことになりました。

既に過去の記事で何度かご説明はしていると思いますが、事前訪問の主たる目的は2つです。

1 全クラスの授業を見学させていただき、日頃の学校生活をどのように送っているのか、最低限の情報を事前にインプットしておく。
2 会場・機材のチェックを行い、当日までに必要な準備を学校側と確認する。

東大和市立第一中学校は6月16日実施に対して7日の訪問ですので、実施までの時間がないようにも思われますが、2日(土)に運動会が組み込まれており、それ以前では授業見学には時期的に適さないということのようです。

前週に今年度第1回目の授業は実施済みとなりますし、実施内容が変更になることもありませんので、学校が落ち着いてから訪問させていただくこととしました。

先日の関係者打ち合わせにおける事前学習に関するご意見を踏まえ、そちらも準備を進めているところです。

学校訪問時には、教材を持参し、この点に関しても学校側の担当者とよく打ち合わせを実施したいと思っております。

今年度は、事前学習実施に際して学校側でよくご検討いただく要素が出てきますので、教材を示しながら協力要請をさせていただくことになります。

より効果的に当日の「いのちの授業~がんを通して」に臨んでいただくためには、実施側と学校側がしっかりタッグを組む必要があり、そのためにも私の役割が重要な意味を持ってくることになります。

1学期は2週連続の2校で実施終了ですので、取りこぼしのないように準備を進めていきたいと思います。

皆様、こんにちは。

今日の東京地方は、暖かいと言うよりは暑いくらいの陽気になっています。

大分では真夏日を記録したとか。

さて、一昨日、4月18日(水)に標記の会合を開催いたしました。

年度当初でお忙しい中、関係者全員にお集まりいただけたことを感謝申し上げます。

打ち合わせの目的は、平成30年度の実施予定と実施内容の確認でした。

再度、平成30年度実施5校を記載させていただきます。

06月09日(土) 中野区立緑野中学校 第3学年生徒対象
06月16日(土) 東大和市立第一中学校 全校生徒対象
09月15日(土) (埼玉県)三郷市立瑞穂中学校 全校生徒対象
10月13日(土) 練馬区立石神井南中学校 全校生徒対象
10月20日(土) 杉並区立東原中学校 全校生徒対象

実施内容については、平成29年度2学期実施内容に準じることとなりました。

具体的には
導入(川口)+第1部「がん」は身近なもの?(久住) 25分
第2部「がん」を経験して(阿南) 30分
第3部質問タイム(久住・阿南・川口) 15分
クロージング・メッセージ(久住・阿南・川口) 10分
という構成で実施いたします。

打ち合わせ当日は、事前学習や事後学習についての検討もしました。

特に、事前学習については、昨年度2学期から実施内容を変更し、20分程度のグループワークを導入しましたので、その部分に関する意見交換が主目的となりました。

昨年度は、2つの質問を用意し、それに対して個人で考え、さらにグループワークを実施する、という形式だったのですが、実施した学校の一部の先生方から、「質問が漠然としていて取り組みにくい」「この内容だと時間が余ってしまう」といったご意見をいただきましたので、善処すべく関係者で検討しました。

結論としては、質問の数を5つ程度に増やし、全実施校に同じ質問に取り組んでもらうのではなく、どの質問に対してグループワークを実施するか、各校・各学年に選択していただこう、という方向性が打ち出されました。

来週には、1学期実施2校との調整をスタートさせる予定です。

最後に、今回「いのちの授業~がんを通して」ウェブサイトの更新に伴い、QRコードも準備いたしましたので、当ブログ記事にも掲載させていただきます。各校で保護者あての文書を出す際に一緒に掲載していただき、同ウェブサイトの知名度アップを狙う目的です。

「いのちの授業~がんを通して」ウェブサイト
URL:https://lohasmedical.jp/inochi/
QRコード
いのちの授業QRコード.png

気温差が激しく、体調を崩しやすい時期ですので、くれぐれもご自愛ください。

皆様、こんにちは。

今週末にお花見を予定されている方もいるのでしょうが、東京では残念ながら葉桜となってしまいそうです。

3月末に仕事のため中目黒駅で下車したところ、平日にもかかわらず夕刻近かったためか、駅には改札整理員が出て誘導をするほどの混雑ぶりでした。

目黒川沿いの桜はそれはそれは見事に満開で、多くの人がお花見を楽しんでいるようでした。

さて、新年度を迎え、「いのちの授業~がんを通して」の方も新しい年に向けた準備が始まろうとしています。

第1弾として、18日(水)に関係者が一堂に会しての打ち合わせを予定しています。

実施日程の確認および実施方針の再確認をすることになります。

年度末に付き物なのは教職員の人事異動で、私の地元千葉県では、昔一緒に勤務した先輩方が毎年数人ずつ退職を迎えたり、先輩・同輩・後輩の中で管理職に昇進する方がいたりと、少なからず動きがあります。

東京都の中学校の人事異動を調査してみたところ、今年度実施する学校2校で管理職の異動がありました。

6月16日(土)に実施する東大和市立第一中学校では副校長先生が校長としてご栄転に、10月13日(土)に実施する練馬区立石神井南中学校では校長先生が異動となりました。

東大和市立第一中学校では、2月の学校訪問時に校長先生とのみ面談をさせていただいており、事業内容については充分ご理解いただいていると思いますが、メールでの連絡上は副校長先生を通じてやり取りをさせていただいていましたので、学校が落ち着く4月中旬を目処に再度確認のやり取りをさせていただくことになります。

また、練馬区立石神井南中学校では、校長先生と本事業を学校側に紹介してくださった先生と面談をしており、10月実施であることから校長先生の異動が直接的に影響するとは思いませんが、一度早目に確認作業はしておきたいと思っています。

埼玉県三郷市立瑞穂中学校でも教頭先生が校長としてご栄転となりましたが、学校訪問時には校長先生および教務主任とお話をさせていただき、窓口は教務主任が担当されていますので特段問題はなさそうです。

東京都では、平成29年以前実施校でも、管理職の異動があった学校があり、来年度以降の実施校候補になり得ることから、校長先生・副校長先生がどこに行かれたかを把握しておくことが大事になります。

一度実施していただいた管理職の方から再度要請が上がってくれば、良くご理解いただいている方とご一緒させていただけることとなり、関係者としても大変ありがたい貴重なお申し出となります。

昨年度実施した学校でも、「転勤して別の学校に移ったらまたお願いします」とか「学年が一回りしたらまたお願いします」と言っていただいた所があり、大変嬉しく思っています。

まずは、今年度の5校に力を尽くし、そのような反応をいただけるように頑張っていきたいと思っています。

皆様、こんにちは。

東京地方は、今週あまりお天気は良くないようですが、早くも桜の開花宣言が出され、いよいよ春本番を迎えようとしています。

さて、先日、来年度の実施5校が決定したことはお伝えいたしましたが、今年度9月からは患者側講師を阿南里恵さんにお願いしていたにもかかわらず、当サイト内では初代患者側講師の吉野ゆりえさんのままとなっておりました。

1月に今年度の総括会議を実施した際に、私自身も認識はしておりましたが、関係者からご指摘があり、来年度に向けてサイトのリニューアルをさせていただくこととなりました。

とは言うものの、何かが大きく変わるということではありません。

1 写真を数枚入れ替える
(1)トップページの写真を最近の授業のものに
(2)「『いのちの授業』のご紹介、授業の実施、お問い合わせについて」のページにある、久住英二さんと吉野ゆりえさんが写っている写真を阿南里恵さんが写っているものに
2 トップページにある「投稿者紹介」欄の吉野ゆりえさんを阿南里恵さんと交代
3 「『いのちの授業』のご紹介、授業の実施、お問い合わせについて」のページ本文を一部修正・加筆
4 同ページ内にリンクを貼ってある「吉野ゆりえプロフィール」について、2016年7月にお亡くなりになってことを含め、一部加筆
5 当サイトのトップページにリンクするQRコードを準備

特に、5については、当サイトが学校関係者や授業を参観される保護者に対して効果的にPRされていないことから、例えば、学校側に保護者への参加を呼びかける文書に記載するなど、簡単に当サイトへアクセスできるようにすることが狙いとなっています。

今月中にはリニューアルされますので、ぜひ皆様もご覧いただければ幸いです。

皆様、こんにちは。

この週末は、東京地方はすっかり春めき、桜の開花予想もだいぶ早いようです。

さて、平成30年度「いのちの授業~がんを通して」実施校につきまして、お陰様で各方面のご協力をいただき、先週までで校長面談が終了し、5校が決定いたしましたので、ご報告申し上げます。

実施日時の早い順にご紹介いたします。

1 中野区立緑野中学校 6月9日(土)2~3限 9:45~11:35
  3年生約80名対象の道徳授業
中野区は「がん教育」を区の予算で推進しており、緑野中が再来年度、区の予算により「がん教育」を実施することになるので、それには間に合わない来年度の3年生を対象に「いのちの授業~がんを通して」の実施をお願いしたいとのことです。

2 東大和市立第一中学校 6月16日(土)2~3限 9:50~11:40
  全校生徒約450名 「道徳授業地区公開講座」

3 埼玉県三郷市立瑞穂中学校 9月15日(土) 実施時限は検討中
  全校生徒約380名 学校公開日
当事業の実施3年目である平成25年度(当時は「いのちの授業~がんを知る」)に千葉県の市川市立第七中学校で3年生を対象に実施して以来、2度目の都外での実施となります。三郷市は学校選択制を導入しており、学区外からも多数の生徒が通学をしており、学校選択のために設けられた「学校公開日」の企画として採用していただくことになりました。

4 練馬区立石神井南中学校 10月13日(土) 2~3限 9:40~11:30
  全校生徒約350名 「道徳授業地区公開講座」

5 杉並区立東原中学校 10月20日(土) 2~3限 9:45~11:35
  全校生徒約200名 「道徳授業地区公開講座」

奇しくも、都内の学校はすべて西武線沿線ということになりました。

この他に、杉並区の別の学校からも、今年度実施した新島村立新島中学校での評判を聞いたので、と希望が出されたのですが、同一年度に同一市区町村で複数校実施するのは難しく、来年度に関してはお断りすることとなりました。

また、私立の女子中学校でも検討する動きがありましたが、応募時期に間に合わず来年度に関しては見送りとなりました。

来年度は2週連続での実施が2度ありますが、1学期実施後に検討会を実施し、さらに良いものを2学期に提供していくという姿勢に変わりはありません。実施した学校側に、良いプログラムを提供してもらえた、と言っていただけるよう、関係者一同邁進してまいります。

今後ともよろしくお願い申し上げます。

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