舛添要一厚生労働大臣インタビュー
――医師数をどこまで増やすか、具体的な数を挙げることは可能ですか。
『骨太の方針08』では過去最大限のところまで行くというのが注釈で書いてあります。それを上限とするニュアンスがないようにしましたから、とりあえずそこまで増やすと8360ですね。今から500ぐらい増えるのかな。色々なシミュレーションをやって、やっぱり年間400ぐらいずつ増やしていくってのは解消策として妥当なところだと思うけれど、それはまた多すぎるのか少なすぎるのか色々議論して。その議論の前提は、週に80時間、90時間働いているという人は本来1人じゃなくて2人いれば40時間から50時間で済むはずなんで。人として当たり前の働きをする前提です。生身の体で自分が病気になっちゃったら仕方ないんで。今、医者が足りているからいいじゃないかと言うんじゃなくて、違うんですよ、この人は80時間働いているんですよ、もし40時間にするんだったら倍いるでしょう。そういう論理できちんと計算していくということです。
もう一つは、介護士、看護師、助産師といったコメディカル、メディカルクラークも含めてですけれど、それをもっと活用する、スキルミックスをやっていくと、これをもっとやっていく。その時にも、お金がなくてスキルミックスができるわけがなくて、だから看護師の数をガっと増やす、質を上げる、こういうことをやらないといけないと思います。それも一つの大きな改革の目玉だと思います。
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