進まぬ後発品、大学病院にも原因?
■ DPC病院と他の一般病院との比較を」―支払い側
[小島茂委員(日本労働組合総連合会総合政策局長)]
DPCの傾向について、平均在院日数が短縮しているほか、「計画的再入院の増加」によって再入院率が上がっているとの説明だった。
DPCを全体として評価する場合、DPCを取っていない一般の病床との比較で見た場合にどうかを検討する必要がある。DPCを取っていない一般病院でも、平均在院日数は短縮傾向にあるんだろうと思う。
その際、「再入院率」はどうか。データがどこまで取れるか分からないが、DPC病院と、DPCを導入していない一般病床との比較の検討もお願いしたい。
[遠藤委員長]
今後の調査のご意見ということで。
[対馬忠明委員(健康保険組合連合会専務理事)]
患者からすると、「再入院率」は高くない方がいい。
資料「診―2」(平成20年度特別調査 再入院(再転棟)に係る調査)の最後のページ。
再入院率は医療機関によりかなりのばらつきが見られた。平成20年度において、全ての医療機関の中で最も再入院率が高かった医療機関が43.4%であった。一方、最も低かった医療機関は0%であった。「43.4%」とあるが、別紙1の55ページ(施設別の集計)を見ると、「博愛会病院」(の平成20年の再入院率)が43.4%。ここがよく分からない。国立病院機構九州がんセンター(の平成20年の再入院率)が29.1%という数字もある。この辺り、病院の特性みたいなものが表れているのだろうか。特別な事情があるのか、そこが分かれば。
[宇都宮企画官]
(再入院率が)高い病院について理由を見てみると、やはり「計画的再入院」、「化学療法、放射線のため」という答えが非常に高くなっている。
[遠藤委員長]
ありがとうございます。ほかに。よろしいだろうか。それでは、この議論はこのぐらいにしたいと思う。(DPC評価分科会から)ご報告いただいた件にについては、了承したい。(以下、略)