業界ヒアリング、「丁寧な説明で理解が進んだ」―厚労省・薬剤管理官
■ 安定供給について
まず、いくつか大きいものをピックアップしますと、今日の業界の説明の中で、「古くても良い薬をちゃんと安定供給していきたい」という、努力しているんだというお話がありました。
特に藤原淳委員(日本医師会常任理事)からお話があったように、具体的にどのようにそれを進めるのかということについて、「最低薬価」というお答えがございましたが、この具体的なイメージというものが、たぶんまだ業界で議論が進んで......。
ま、「やっています」ということだろうと思いますが、そういったことに、どう応えていくかということが1つあったのかなぁと思います。
それから、「薬価維持特例」の関係でいきますと、「対象の品目はどうなるのか」ということについて、特に対馬忠明委員(健康保険組合連合会専務理事)が......。
非常に、「ああいう印象なのかな」という印象が非常にする訳ですが、いわゆる「革新的新薬」と、ずっと言ってきた訳ですが、「革新的新薬」と言っても、「じゃ、それがどういうものなのか」ということ。
「平均乖離率より乖離が少ないもの」ということで、それは結果的に"オーファン的な"と言いましょうか、希少疾病用医薬品であったり、抗がん剤であったりと、HIVの薬だったりと、そういったものが並んでいるので、なかなか中医協委員が、「どういうものが本当に対象になり得るのか」ということについて、なかなかイメージがつかめなかったところだと思いますが、今日のそこら辺のお話、大分丁寧に業界から説明していただいた。
つまり業界が少なくとも考えていること、「市場で評価されたものをやるんだ」ということについては、一定の理解が得られたのではないかなという感じを受けています。
ただ、もう1つ踏み込んで言えば、「どういうものかを市場が決める」というのは、ある意味、分かりやすいようで分かりにくいところもあるので、そういった部分のイメージ付けというものについて、またこれから議論があるんだろうと。対象範囲のものについてはですね、そういう意味で、大きな議論としては1つ、あったかと思います。