入院費の包括範囲の議論を開始したが......
■ 個別の診断群分類の見直しについて
[西岡分科会長]
(MDC班長会議で)齊藤先生らに議論を詰めてもらうが、これに関して何か注文などあるだろうか。
[松田晋哉委員(産業医科大医学部公衆衛生学教授)]
複数の診療科にまたがるような全身疾患の見直しをしなければいけない。MDC横断で見ていただく必要がある。
[小山信彌委員(東邦大医療センター大森病院心臓血管外科部長)]
透析の問題も議論する必要がある。診断名が全部透析になってしまう。二本立てにするのか、何か考えないと統計そのものがおかしくなってしまう。
▼ 入院の目的が他の疾病でも、人工透析をすると、最も医療資源を投入した傷病名が慢性腎不全となるという指摘がある。
[西岡分科会長]
(医療機関からの)ヒアリングでも指摘されたので、せひこれも考える対象にしてほしい。
[木下勝之委員(日本医師会常任理事、成城木下病院理事長)]
どのタイミングで話そうか迷っていたが、産科救急の議論もぜひしていただきたい。母胎を受け入れる体制を評価するという意味で、病院としては大きな位置付けにあると思う。
[西岡分科会長]
産科救急はDPCのデータがそろわないので、基本問題小委員会で議論していただく項目に入っている。データを正確に把握できないので、DPC評価分科会から離れたという経緯がある。
[木下委員]
データがなければということなら、分かりました。大事な視点なので、見捨てないでいただきたい。よろしくお願いいたします。
[西岡分科会長]
(基本問題小委員会に)提出した項目の中に残っているので。急性期医療全体の問題として、基本問題小委員会で議論していただきたい。
[厚労省保険局医療課・長谷川学課長補佐]
「急性期入院医療全体として評価を検討するべき項目」(B項目)の中に、(産科医療の実施状況の評価が)記載してある。基本問題小委員会にも伝えてあるので、議論していただけると考えている。
[西岡分科会長]
ほかに、ご意見は。
[吉田英機委員(昭和大医学部名誉教授)]
レセプトを見ていると、輸血が「手術」に入っている。(DPCに)小さな病院が入ってくると全然浸透していなくて、診断群分類が間違っている。何か良い方法はないか。
[松田晋哉委員(産業医科大医学部公衆衛生学教授)]
研究班では輸血を除いて分析している。輸血については、(診断群分類番号97の)「その他の手術」と分けて分析することができるので、、それは分類で対応できる。
[西岡分科会長]
ほかに、よろしいだろうか。では、次のページに移る。(以下略)