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「なぜ必要な調査項目実施しないか」「予算の制約上です」―厚労省の慢性期医療調査に相次ぐ指摘


06年度調査で行われていたタイムスタディーが今回はされていないことに対する指摘
 
 
5-6ページ.JPG[椎名委員]
資料の5、6ページですけども、質問です。重み付けケア時間という形で算定しているわけですけれども。これは先ほどの説明で分かりにくかったんですけども。なぜかというと「全病院」と「共通病院」で全く同じ図表が載っている。これはなにゆえでしょうか。
 
[事務局]
すみません。これは意味があるかないかというと、意味はないということです、作業としては「全病院」と「共通病院」を平行して作っていたものですから、並列に並べていって提示させていただいておりまして、そういう意味では、別にこの6ページ目は空白でよかったかもしれません。これは資料の提示の方法の問題でございます。すみません。
 
[椎名委員]
先ほどの説明の中でタイムスタディー云々という話があったんですけども、20年度調査ではタイムスタディーはやっていないと。そういう話になるわけですか。
 
[事務局]
はい、さようでございます。
 
[椎名委員]
なにゆえタイムスタディーをやらなかったのかということをお尋ねしたいんですけども。
 
[事務局]
それは予算の制約上でございます。
 
[椎名委員]
なぜ(尋ねる)かと言いますとね。タイムスタディーをやったから、前回の18年度報告書で直接ケア時間が順序性を保てると、だから分類の妥当性が保てると。あるいは認知症加算ですか、あれは差がないのでやめようと。そういう形で20年度改定に対する提案をやったわけですよね。それなのに、なにゆえその辺をやっていないのか。武久委員からも質問があったように、なんで18年度でやっていて当たり前にやらなくちゃいけない項目が、20年度調査から抜け落ちているのかと。それは私が先ほど質問した患者特性調査とレセプト調査の時期がなにゆえずれているのかということ。「理由がなくて」という話だったのですけども。はっきり言って、どこで決まったか分からない今回のこの20年度調査。だけど実際やられてしまったと。これを分析するのは当然(武久)先生がご指摘のような(調査に関する)限界がいっぱいある中で、「共通病院に関してこの調査結果で、これぐらいしか言えない」というような、この分科会としての最終的な報告になるのではないかと思うのですけども。その辺、分科会長の所見も聞かせていただければと思うのですけども。
 
[池上分科会長]
この20年度調査は分科会に諮ったわけではございませんので、こちらとしてはそれを解釈、あるいは追加分析を依頼することしかできませんので、その範囲の中での分科会としてのコメントということになるのではないかと思います。
ちょっと時間の関係で、コスト調査についてはひとまずよろしいですか。
 
 
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