「E・Fファイル統合」の裏に見えるもの ─ 中医協・DPC評価分科会
■ 「重複項目を除いて統合したファイルを提出していただく」 ─ 厚労省
[西岡清分科会長(横浜市立みなと赤十字病院長)]
「E・Fファイルの統合について」ということで、これについて説明をお願いしたい。
[保険局医療課・佐々木健課長補佐]
では、(資料)「診調組D─3」。「E・Fファイル」(診療報酬請求情報)の統合についての資料。ファイル統合のイメージを見ていただきたい。
現在、医療機関からEファイル(診療明細情報)、Fファイル(行為明細情報)の両方を提出していただいているが、いくつか重複して同じような内容が含まれている。
これについて、「一体化ファイル」の案を出した。来年度の調査から、重複した項目を除いて統合した形のファイル(一体化ファイル)を提出していただいてはどうか。
前回(6月29日)、「DPCにおいて今後検討すべき課題」を提示して(議論して)いるが、今回このような図を付けて、再度ご提案した。資料(の説明)は以上。
[西岡分科会長]
ありがとうございます。これについては、既に一度ご議論いただいて、(E・Fファイルを)「できればこのまま残してほしい」というご意見が(松田委員から)あった。
今、説明があったように重複したものを1つにしていこうというお考え。松田先生、いかがでしょうか。前回の時は、「残す」というご意見を頂いているが......。
▼ 前回、松田委員は、「EファイルとFファイルをそのままにして、(これらとは別に)『一体化ファイル』を作る方法もある」と述べた。つまり、EファイルとFファイルを残した上で、「3番目のファイル」として「一体化ファイル」を作ることには賛成している。ただ、3つのファイルを提出するのか、「一体化ファイル」だけを提出するのかは議論していなかった。
【目次】
P2 → 「重複項目を除いて統合したファイルを提出していただく」 ─ 厚労省
P3 → 「研究班でも作ってある」 ─ 松田委員
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